Jack & Jill 2
今回、久しぶりにソウルでWCSソーシアルを踊ってみて、ちょっとショックを受けたことがあるんです。
それは、何人かの女性がとてもリードしにくかったこと。
サルサを踊る男性はよく経験するでしょ。
女性の身体全体に力がみなぎっていて、自分のリードが通じてる感覚を全く持てないこと。
なんか悲しくて、早く曲終わってくれないかなぁ…って思うこと。
まっ、そんな時は相手の女性も同様に気持ち悪くて、早く終わって欲しいと思ってるでしょうけど…
今までWCSではそういう経験あまり無かったんです。
が、今回は何人かが完全な“ノー感覚”でした。
元々相性が悪い人だったら、まだいいんです。
今回ショックだったのは、以前は気持ちよく踊れていた、比較的親しい間柄の女性がそうなっていたから。
私が下手になったからか…とも考えたんですが、、
他の女性たちとはちゃんとした一体感を持てている。
踊りにくいのは、過剰な力が入っている女性の時だけ。
これ、たぶん「見せたい見せたい病」。
韓国WCS界では、多くのダンサーが頻繁に海外のイベントに参加します。
当然、コンペティションにも積極的です。
大きなイベントだと競争相手が多いので、目立つためにスタイリングに力を入れようと考えても不思議じゃない。
隙あらば「即、スタイリング!」と終始、臨戦態勢で踊る女性の中には、全身に力がみなぎったまま抜けなくなった人もいるのではないでしょうか。
これだと、WCSの大切な要素の一つ「Elasticity(伸縮性、柔軟性)」を大きく損なってしまいます。
前記事で「Jack & Jill は丁寧なペアワークを身に着ける良いきっかけになる」というようなことを述べました。
が、あまりに順位やポイント獲得を意識し過ぎると、基本的なペアワークの妨げになることもある。
向上心をどういう方向に向けるかというのは個人の自由です。
でも、一番大切な基本は忘れずに!