鏡を通して
前回の韓国旅行から1ヶ月、再び韓国に行ってきました。
今回はWCSプロ、Diego & Jessica の2日間集中レッスンを受けるため。
本当はその翌週開催のFall Fall in Swingという大きなイベントに参加するつもりで準備していたのですが、最近になって集中レッスンの告知があったので乗り換えることにしたのです。
私はコンペティションやソーシアルよりもワークショップを受ける方が好き。
それもいろんな先生に別々の課題を習うより、今回のように一つの課題について基礎から中上級レベルへと進むインテンシブクラスを受けたい。
ましてや、今回はトッププロの中で私が唯一親しく接してもらっている Diego Borges のクラスなので、受けないわけにはいきません。
今回のテーマは、コネクションを通じてパートナー間で作るストレッチ。
基本姿勢でのポイントから始まり、ストレッチにつながるボディームーヴメントや女性のディレイドスタートを用いるパターンなどを習いました。
その際やったのが、コネクションに対する意識をより敏感にするドリル。
これによって作為感の強いスティール(フォロワーによるリード崩し)や、力みを生むスタイリングではなく、パターンリードの合間に男女双方がごく自然に “遊び” を挟めるようになろうというものでした。
これ、正しく私がJessicaと踊るといつも感心していたヤツ!
リーダーに一切ストレスを与えずにスタイリングや遊びを入れる秘訣!
よりフォロワーに有効な術ではあるけど、リーダーにも同様の効果が確かにありました。
「Jack & Jill 2 - ダンスインストラクターじんじんの日記」に書いた、力がみなぎっていてリードできなかった女性たちを、今回は普通にリードできたのです。
フォロワーの肘や手に大きな力が入っているからといって、それに対抗するような力でリードしようとしてはいけなかったのです。
コネクションに敏感になるためには、まず自分の力を最小限にしてリラックスすること。
自分の力が抜けていることがパートナーに伝わると、不思議なことに相手も力が抜けるのです。
リード&フォローのポイントの一つに「相対するパートナーに鏡の中の自分を見る」意識があります。
これは動きのシンクロ性を表したものなのですが…
実は、コネクションを作るエネルギーの増減についても見事に当てはまるのです。
「押してもダメなら引いてみな」です。