体幹の重要性
先日のサルサレッスンの後、風呂でのんびり湯に浸かろうとしたら、足が意外なほど疲れていることに気付きました。
ところが、昨日のWCSの後は疲れを全く感じなかった。
理由は、WCSがサルサより動かないからというわけではなく、やはり意識的に体幹を使って動く比率が高いからだと思います。
普段の生活の中で体幹を意識して使い、鍛えることは容易ではありません。
さらにいうなら、遊びで踊ったり、パターンや振付を練習するくらいでは、体幹が衰えるのを防ぐ程度に過ぎず、大幅な強化を望むことはできません。
やはり、体幹を意識した基礎トレーニングを継続して行こなうことが大切です。
私はジャズダンス時代に、基礎トレーニングの構成をその時、その時に応じて考え、付け加えるようにして毎日行っていました。
結果として、インストラクターになってから、そしてペアダンスを始めてからも、
その知識や経験は、積めば積むほど
自分自身にも、そしてレッスンにも
大変役にたつものであると実感してきました。
筋肉はいくら鍛えても、トレーニングを止めれば瞬く間に衰えるといいますが、
一旦、高い意識を持って自発的に鍛えると、脳や神経に運動効果を高める回路ができ上がり、たとえトレーニングを止めて筋肉は衰えたとしても、その神経回路は後々も残ります。
私はジャズダンスと共に止めていたアイソレーション練習を、サルサを始めるにあたって15年ぶりに再開しました。
最初は腹がたつほど思うように動かなかった身体の各部位が、何週間かでみるみる動くようになったのです。
アイソレーションは各部位を個別に動かすトレーニングですが、その部位以外を固定するには強い体幹が必要です。
その他、ジャズダンスに欠かせないバレエのメソッドも、身体の各部位を鍛えると同時に、体幹を鍛えて「内側に締める」感覚を養うのにとても役立ちます。
それは今、アルゼンチンタンゴを踊るのに大いに役立っています。
私の経験からいわせてもらうと、
一旦、体幹を使って動くことを覚えると、ダンス以外の動きにも少なからず体幹を使うようになるので、止めてもすぐにゼロに戻ることはない。
ダンスの基礎トレーニングは、そのダンスや健康に役立つのはもちろん、ジャンルの垣根を越えてダンス全般を上達させると、私は確信しています。
現在、私はサルサ、WCSと2つのダンスを並行してレッスンしていますが、
どちらか一方だけを習う生徒さんより、両方を受講する生徒さんの方が、明らかに各ステップの質が高かったり、その日初めて習う課題への対応力が高いなどの傾向が見て取れます。