ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

フォローはへりくだる気持ちから

私の理想ダンスは、サルサでもバチャータでも決まったステップを踏まずにフリーステップで踊ること。
それをフォローするにはコネクション変化を感じ取って、瞬時に体重移動できないと対応できないのですが、うちのパートナーはしっかりと噛み合う動きをしてくれるので本当に助かります。

 

私の場合、4年くらい前にそういう踊り方を始めて、広島で初見の上手そうな女性にも部分的にやってみたら結構通じたのです。
それからはどんどんエスカレート。
さすがに他の女性に対して全くのフリーステップで踊ることはしませんが、私の踊りの構築要素はあくまでもステップ移動。
ワザに楽しみを見出すことはないので、しっかり前後に移動してくれる女性が好きなのです。

 

今日、初めて見る女性と踊ったら、できる限りリーダーのステップを感じて動こうとしてくれるのを感じたので、私には珍しく空いている時に話し掛けてみました。
そしたら普段はNYに住んでいて、帰省中にたまたま名古屋に遊びに来たのだそう。
道理でテイストが違うわけです。

 

上手い下手とは別に、「リードを感じとろう!」という意識の有無は絶対に踊りに表れます。
これさえあれば、フォロー技術が抜群に上手くなくても、衝突感なく動けるので、少なくともお互いに不快感なく踊れます。

反対に自分が習った踊り、自分の練習を積み上げたものに囚われ過ぎる女性と踊ると、リード&フォローの中に衝突するような不具合を感じる頻度が増えます。

この衝突感を別の言葉で言い表すなら、ベーシックを司る基本姿勢やステップ、ボディームーブメントの噛み合いの悪さが不要なノイズやコンプレッションとなって出現すること。

 

一言でいえば、「コネクションが悪い」。
コネクションさえ良ければ、二人でベーシックを踏むだけだったり、位置を入れ替わったりするだけで十分に楽しいはずなのです。
逆にコネクションが悪いと、何をやっても楽しくない。

 

リーダー側のワガママととる女性もいるかもしれませんが、リーダーをフォローしようという、いわば謙る(へりくだる)気持ちは、お互いに一曲を楽しく終わらす為には絶対に無くてはならないものなのです。