韓国映画『それだけが、僕の世界』
もやもや気分を晴らす為に、スカッとした笑いと涙が期待できる韓国映画をビデオレンタルしました。
私の場合、韓国映画でヒットしたものはまず外れがありません。
これも期待通りでした。
ストーリーは特別な感じはしませんが、主要な登場人物に嫌気が指す者がいないのが良いのです。
もちろん、メインの母子3人の演技が素晴らしいんですが、脇にいる人たちが母子と程よい距離感を保ちながら支えていく展開が心地いい。
韓国のTVドラマだと、性悪な金持ちや嘘つきなライバルが出てくることが多いんですが、それがないので、余計な神経を遣わずに主人公たちに感情移入できました。
ピアノ演奏に関して類まれな才能を持つ弟役を演じたのは、パク・ジョンミン。
3ヶ月の特訓とは思えないほど、自然な演奏シーンを見せてくれます。
最後のコンサートシーンでは、指先のアップから引いた画まで、まるで本物のピアニストのような堂々とした姿で感動を誘います。
韓国映画の場合、アカデミー賞を獲った「パラサイト」くらいでないと、日本地上波では放送されないでしょうが、
偏見や先入観なしに、もっと注目されるべき作品がたくさんあることを知ってもらいたいです。