脱力は敵
一昨日、京都に行った際、久しぶりにサルサプロと踊りました。
人が少なく明るかったので、パートナーがビデオに撮ってくれました。
レッスン以外で自分が踊る姿を観ることは稀なので、相手のフォローより自分の動きにしか目が行きません。
うーん、けっして下手ではないんだけど…
イマイチ洗練さが感じられません。。。
頻繁に踊ってないと、緊張感を忘れるのですね。
以前は手足の先端まで神経を行き届かせるよう気を遣っていたのに、今はそこまで考えなくなったので、だらーんとした脱力した姿しか目に映りません。
きっとサルサだけでなく、Swingにもそれが表れているに違いないと怖くなりました。
全身の身のこなしはステップの質からというのが私の持論。
もっと緊張感を持ってステップしなければ…と反省しました。
速いテンポでの押し引き Zydeco Dance
Zydeco Dancing Sample Demos - by Gary Hayman - YouTube
米国ルイジアナ州周辺に住むクレオールたち(フランス系の黒人との混血コミュニティー)のフォーク音楽、Zydeco(ザディコ)に合わせて踊るペアダンス。
基本的には向かい合ったペアが移動せずに足踏み、Swing danceでいうロックステップ/Salsaでいうオープンブレイクの時に離れ合う。
ベーシックは Slow, quick-quick, Slow, quick-quick
2回めの quick-quickの時にお互いにロックステップで離れ合う。
この離れ合う前の quick-quickでリーダーがフォロワーを気持ち引き寄せるのが気持ちよさを生む。
私はサルサでも女性をターンさせるより、二人で組んでカップルターンをする方が好きだし、オープンブレイクの引き合いが好きなので、Zydecoは正に大好物のダンス。
サルサのベーシックだとお互いが同じ間隔で前後するけど、Zydecoでは移動しない状態を基本にしてパターンを組んでいく。
しかも2カウントを1ブロックとして、上手い人は1歩踏むか2歩踏むかを自由に使い分けていく。この感覚は Swing dance そのもの。特にWCSを自由に踊れる人同士なら、難なく踊れると想像する。
曲調的には、アコーディオンを使った速くて泥臭いリフの繰り返しを聴いて、私は韓国のトロットを連想したので、もしかしたら韓国歌謡(ポンチャク)でも踊れるかもしれないと思った。
ノリノリなのに無駄にHopしない Dax & Sarah
久しぶりに動画を観て綴るブログ。
それも WCSではなく、Lindy Hopです。
最近の私は今風な典型WCSから離れて回帰的なスタイルで踊ることをテーマとしている為、Dean Collins によるHollywood Style Lindyの動きを採り入れようとしているのですが、ガッツリDean Collins のパターンを勉強してしまうと、Hollywood Styleそのものになってしまいます。
オリジナリティー第一の私としてはそれは避けたいので、彼に限らず Lindyを踊るダンサーで好感を持てる人から、ルーティンではなく参考になる要素だけを頂こうと考え、何年も前に Youtubeで見つけた John Dokes を見直したのです。
そこで出てきた関連動画をいくつか観ていたら…
目を引いたのが、これ!
Inspiration Weekend 2015 - Dax & Sarah Performance - YouTube
Dax & Sarah のダンスを観たのはこれが初めてなんですが、何がそんなにいいかといったら、
グルーヴが凄い!
メッチャ気持ち良さそうに踊ってる!
クローズで組んだ二人の体幹が寄ったり離れたりする度にそのグルーヴと重なり合って、リーダーが作るコネクションが彼女に吸い付いて離れないくらいの一体感を感じる!
ステップがまた気持ちいい!
膝や足首を柔らかく使っているから、バウンスしているように見えて実際には頭の位置は上下しない。
無駄な上下動がないから、二人の一体感が余計に増して見えるのでしょう。
Swing It Girl 2016 (Routine Performance): Dax & Sarah - YouTube
以前、John Dokes に感じた動きの重量感を、この Dax & Sarah にも感じます。
フロアーを強くグリップしているからこそ、あのグルーヴ感が生まれるし、上半身がフワフワ浮くことなく一体感あるペアワークができるのでしょう。
同じパターン地獄の脱出法
Facebook、5年前の思い出に抗がん剤治療を終わってダンス再開の為に韓国に行った時のことが出てきました。
長いブランク後ですぐに技やアイデアが尽き、同じパターンの繰り返し地獄にハマる。
そういう時の脱出法を述べてました。
これまでの反省で、
・最初の一歩を踏み出す前に、まず音楽をよく聴くこと
・同じパターンばかりになるのはカウント1〜2の入り方を何気なく好きな手の形で始めるから。むしろ、やることが少ない入り方にすると、自然にイマジネーションが膨らむ
・相手の反応や表情にもっともっと気を配るこれですごく改善されました。
同じパターン地獄から脱出できたし、遊びが自然に生まれた。
1つ目の、動き出す前にまず音楽を聴くは基本中の基本です。
どんな曲か、知ってる曲か知らない曲かを聴き分けるんじゃなく、ビートの波を体に採り込み、リズムパターンとユニゾンするつもりで動き出しましょう。
意識の在り処が自分の脳から音楽に移動することで、たとえ同じパターンの繰り返しであっても飽きが襲ってきにくくなります。
2つ目は、踊っていない時に落ち着いて考え、今日やってない技をいくつか思い出してみる。
それをルーティンの最初に持っていけば、同じ手の流れを食い止められます。
3つ目は意外にやってないリーダーが多いように感じます。
特にフォロワーの足の動きは重要です。しっかりした歩調で自分のリードをトレースしていない時は相手の技術レベルに関係なく、自分のリードを考え直すべきです。
フォロワーが楽しそうにしている時は自信を持ってよし。調子に乗ってもよし。
相手が笑っているなら、自分も倍の笑い顔で。
曲とユニゾン演奏するイメージも大事ですが、パートナーとのユニゾンも!
私の温泉あるある
人間の体温は36〜37℃くらいなので、いくら高温のサウナでも人が大勢入れば熱を奪われてしまいます。
さらに大勢の客が出入りを繰り返せば、当然ながら扉が開いてる間に熱気は逃げ、外の常温空気がサウナ室に侵入します。
サウナ利用者のほとんどは扉を開けたら自分の手では閉めません。
ドアクローザーで自然に閉まるのに任せて行ってしまいます。
私はこれが許せない!
私はたとえクローザーが悪くなってもいいから、自分の手で素早く扉を閉めます。
あと、こういう私なので、混んでる時間帯はなるべく避け、人が少ない閉店間際のサウナが好きです。
人がいないサウナは、店が光熱費をケチって温度を下げない限り、熱くて歩けないほど高温なので短時間で汗をかけます。
冷水で熱りを冷ましたら外気浴も再温浴もせず、そのまま頭と体を洗い、単純泉など含有成分にミネラル分が少ない場合は「蛍の光」が流れ始める中、最後にさっと湯に浸かり、濃い場合はシャワーだけで浴場を出ます。
最後に体を冷ましても、汗が止めどなく出る、出る。
肘や脇を何度拭いても服を着るキッカケがつかめない。蛍の光が3ローテ目に入っているというのに…
この歯切れ悪い儀式が私の温泉あるある。
個人的にロウリュウ回帰
最近、熱波師に扇がれるロウリュウを受けなくなっていました。
高温であることより多湿であることが大量発汗の秘訣なんですが…
ロウリュウはサウナストーブに水を掛けて、一気に蒸気を充満させる正に高温多湿の極致!
サウナに対してマニアックな意識を持つほどでなかった頃は、手っ取り早く汗をかけるということでロウリュウを求めていたのですが、、
中には、やっつけ仕事の熱波師に当たってしまったり、ロウリュウに適したサウナ室環境を作ってないにも関わらず、流行だからとロウリュウを行なって、全然汗をかけない施設があったりしたのです。
本当に良いサウナは熱波師が扇がなくても、しっかり汗が出るようになっているのです。
週に最低2回は温浴施設に行く私の興味は岩盤浴から離れて、完全にサウナに移っていました。
興味を持ってサウナを数多く利用していけば、自然に良いサウナを選んで行くようになるものです。
わざわざ大勢の利用者でごった返すロウリュウに行かなくたって、良いサウナに普通に入れば十分に汗をかき、満足できるのです。
コロナでロウリュウが下火になった2020年以降、ロウリュウに熱を上げる気持ちが失せていた私ですが、オーシャンスパ Fuua で久しぶりに良質な発汗ロウリュウを経験したことで、ロウリュウ回帰の念が湧き上がりつつあります。
参加クリック
今回のティグレ、昔の客入りの凄さを知る身としては意外なほど人が少なかった。
踊るにはちょうどいい混み具合だったけど、、
ティグレがあった頃の知り合いがあまり来てなかったのが寂しかった。
むしろティグレとは関係なく、休日の早い時間帯に踊れるから来た、っていう感じの人が多かったみたい。
昔のティグレが正しくそういうイベントだった訳だけど、あの頃に親しかった知り合い、踊った女性たちの大半がもう踊ってないのだろうと思う。身を取り巻く状況の変化や年齢のこともある。15年以上踊り続けるというのは難しいことなのだろう。
私はやりたいダンスをどんどん替えてきたから続いているともいえる。
これが最初に踊っていたLAスタイルのままだったら、飽きて止めていたかもしれない。
あるいはパートナーがいたから続けられたという側面もあろう。彼女がいなかったら、私にとってのペアダンスはもっとつまらないものだったように思う。
そして、普段行かない場所に久しぶりに行くと、普段の場所では会わない人が来ているのだということを再認識した。
私は自分と会いたい、踊りたいと思う人、あるいは逆に私がいるなら行きたくないと思う人の為に、ダンスイベントに行く際は必ず「参加する」をクリックするのだが、今回は表明するのを忘れていた。
On2クラスに来てくれていた生徒さんがレッスンを思い出しながら踊ろうと、On2に合う曲が掛かるのを待って来てくれたのだろうと感じた時、やはりイベントやパーティーの参加クリックは忘れてはいけないなと思った。
No dance, No life
前記事で、引き合う力がペア間に弾性を生み、動きに得も言われぬ味を加えることを述べました。
私はただ踊ることが好きなのではなく、この「味」が好きで踊っているのだろうと思います。
自分が作るコネクション変化(引きや押しの力)に釣り合うものを過不足なくくれる相手でないと、この味は出ません。
さらに単純に腕力だけでエネルギーを作ろうとする人が相手だと、似て非なるものというより全く違う味になってしまいます。
しっかりしたフレームを作り、推進力のあるステップをすることで二次的にできるエネルギー変化でないと、この「得も言われぬ」味付けは不可能なのです。
幸運なことに私は、名古屋という狭いペアダンスコミュニティーの中に入って1週間もしないうちに、この味をくれる相手と出会うことができました。
もし、この味を知らなかったら、私はこれほど長く踊ってこられなかっただろうし、全く違う人生を送っていたと思います。
ペアダンスの仕組みも摩訶不思議ですが、人生もどういう力学的な仕組みで成り立っているのか本当に不思議です。
良いペアダンスライフは良い人生を作る。
これは私だけに当てはまる人生教訓なのでしょうかねぇ。
引き合う力がElasticity(弾性)の源
昨日の西尾クラスで Ball-change を練習しました。
これは今までに何度もやってきたステップ技術なんですが、西尾に限らず名古屋でも大阪でも期待通りにバッチリやってくれる人が現れた試しがありません。
それほど、頭の中での理解と身体の動きがピタッと一致しない、難しい動きなのでしょう。
Ball-change 20230628 - YouTube
カウントだと、①&②と唱えるので3回踏むトリプルステップと混同しやすいのですが、実際に体重を載せ換えるのは2回だけであることに注意してください。
もう一つ重要なのは、ペア両者が引っ張り合っている状態でないと、Ball-changeをリード&フォローで行うことはできないということ。
たとえ二人がニュートラルな位置関係にあっても、繋いだコネクションは微かに引き合っている為、何か重しを引っ張るか、水の中で動いているかのようにスローな動作に見えます。
この引きのコネクションという大原則はWCSだけでなく、WCSがリンディホップから枝分かれした当時のHollywood Style Lindy でも顕著な特徴です。
Dean Collins Lindy Hoppers 1983 - YouTube
Dean Collins の踊り方だと、Sugar Push でも引き合ったままで、完全に寄せ合う位置まで近付かないことさえあります。
この強い引きによる平衡状態の中でステップ技を披露することも多く、これがHollywood Styleの華やかさに繋がっているともいえます。
Swingリズムと Ball-change
Swing danceは元々、Swing する音楽で踊るからSwing danceと呼ばれました。
Lindy Hopは現代でもSwing Jazzなどのように典型的なSwing する曲で踊られますが、そこから派生したWCSの場合、近年はSwing しない曲を使用する比率が高いため、逆にローリングするカウント(One and-a Two, Three and-a Four....)に違和感を覚える人もいると思います。
私は最近、Lindy Hopに寄せた踊り方でルーティンを考えているのですが…
それで解ったのは、曲は跳ね物(Swing する曲)の方が動きに馴染みやすいということ。
先週のWCSクラスでは手始めに、WCSに近い動きの Hollywood style Lindy 風ルーティンをやったんですが、それは一旦反故にして来週、跳ねる曲で作り直そうと思っています。
そこで手直しの肝となる部分ですが…
パターンの出だし「One, Two」にあたる部分。
WCSのフォロワーはここを素直に前進するのが基本なのですが、、
Lindy HopではここにRock Stepという後退ステップを充てたり、右左にスイブルすることがほとんど。
WCSのように大きく2歩前進すると、逆に違和感を覚えるかもしれません。
この違いをどうクリアするか考えた結果、足踏みとなるBall-changeを充てることで、どちら側の陣営にとっても違和感の少ない中庸スタイルとして成せるのではないかと考えています。
この考えのさらなる後押しとなったのが BGMとして使おうと思った、ビヨンセの「Love on Top」というビデオクリップ。
Beyoncé - Love On Top (Official Video) - YouTube
この中の振付に Ball-changeが多用されていることが分かりますか?
それはなぜか…?
ハーフカウント位置が真ん中にないスイングリズムで、ハーフカウントをステップすると気分的に落ち着かないのです。
落ち着かないから、すぐに踏み換えたくなる。
つまり、Ball-change。
スイングリズムには Ball-changeの動きが相性が良いというより、
むしろ無意識に Ball-changeしてしまうと言った方が正解かもしれません。