オンライン監視社会
SNSというのは、個人個人が発信する情報の絡み合いで成り立ちます。
ベースはプライベートにある。
誰それが何した、どこに行った…
データを取ることによって、企業にとっては金づるになるし、警察や公安にとってはその人物が捜査線上に挙がれば貴重な情報になり得ます。
また、犯罪に悪用される危険性も。
一方で、
私は韓国でバッグをタクシー車内に置き忘れたことがあるのですが…
観光警察という旅行者サポート機関が、交通プリペイドカードの履歴からタクシーを洗い出してくれ、無事に取り戻すことができたという経験もあります。
このように、リアルタイムのオンライン情報は良いことにも悪いことにも使われます。
個人にとっては、何かトラブルに遭った時くらいでないと良い使いみちはないでしょう。
反対にプライベート情報を他人に吸い上げられ、様々な活動に利用されること自体、気持ちいいものではありません。
何しろ現代社会ではそこら中で監視カメラが見張り、警察は民間の映像データも使い放題なのですから。
必ず事件や事故の捜査だけに使われるとは、現在も将来も約束されているわけではありません。
SNS上にアップされる情報に関しても同様。
たとえ犯罪やテロ防止の為に検閲されたとしても、やはり気分は良くない。
中国や米国は事件事故に関係なく、あらゆるメールやSNS情報、通話を検閲、盗聴していると聞きますが…
人海戦術でなく、データ解析によってリアルタイム監視できる技術が使えるなら、日本でも国民を監視システムの中に置いて当たり前でしょう。
「イーグル・アイ」
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」
「スノーデン」…
昔からそういう映画は本当に多いのですが、スノーデンの内部告発によって決して絵空事ではないと判りました。
どこからともなく提出された証拠として、(本物とも捏造とも判らない)データを示されて捕まる危険性はゼロじゃない。
犯罪なんか起こすわけない、と思っている私ですが、何となく薄ら寒さを覚えてしまうのであります。