韓国映画「それだけが、僕の世界」
日本では武家の風習が一般社会にも行き渡ってきたからか、感情を表に出さないことを美徳とするところがあります。
それに比べると、隣の韓国では隠さないどころかむしろ派手に盛って表すほど。
俳優も劇中では派手に怒り、派手に悲しむ。
泣く時は「胸が痛い!」と言って、心臓あたりを拳で叩きます。
一頃「涙活」という言葉ができるほど、ストレス解消には泣くのが良いという情報が出回りました。
そして、またしても鬱々とした気分に陥るコロナ感染の再拡大。
こんな時は純愛映画か、家族愛を描いた映画を観ませんか?
私のお薦めは昨日書いた「ただ君だけ」。
ヒロイン、ハン・ヒョジュが留守中に訪ねてきた恋人を追って街を探すシーンは正に胸が痛くなります。
家族愛の方では「それだけが、僕の世界」。
珍しくコミカルな役柄のイ・ビョンホンも良いですが、弟のパク・ジョンミン、母親のユン・ヨジョンの名演技があってこそ感情移入でき得る家族がそこにあるのだと思います。
笑って、最後にじんわり泣ける良い映画でした。