ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

スウィッチ切りたい

自身が死を真剣に考えなければいけない病気に罹った当時、私は医療や殺人犯罪など死を扱った映画やドラマは観る気が起きませんでした。

 

例えば、「ウォーキング・デッド」。

付いていくのにちょっと疲れを感じていたのもあったんですが、人が簡単に死んでいくシーンを見るのが忍び難い気がして、退院して時間を持て余しても、シーズン6でぷっつり止めました。

 

主人公やその周りの人たちは簡単にやられることはありませんが、アメリカ中のどこに逃げてもゾンビたちに支配されている世界で、主人公たちは果たして明るい終結を望めるのか?

 

どこに潜んでいるかも知れないゾンビに怯えながら戦い、生活する毎日は緊張の連続です。

その上、終わりが無いという状況では生きる望みを失うような虚無感、無力感を味わうはず。

 

それでもゾンビに噛まれたくない一心で、彼らと戦い、逃げる。

 

エンターテイメントとして単純に楽しめばいいのでしょうが、感覚的に死を身近に置いたことがある身としては、主人公たちを襲う大きな恐怖やストレスが自分にも同じ様に降りかかってくる為に、平静にしていられそうにないのです。

 

あの終わりが見えないという虚無感、無力感、そして外に出て普通に人の中で過ごす時でさえ感じるちょっとした緊張感。

 

今のコロナ禍での暮らしそのものです。

 

テレビの電源を切るように、別の暮らしにスウィッチできたらどんなにいいか。