GeneralとSpecial
うちの近くにスコーンを売る店ができました。
なんでもない町のなんでもない町家の中の一軒。はるか昔に店じまいした店を改装して静かにオープンしたのですが、週の後半だけの営業ということは前半は別の仕事をしているのでしょうか?
先ほどコーヒーメーカーをセットした間を利用して、お茶うけに買ってきました。
うちの近所だと大昔は手作りパン屋があったのですが、今はコンビニか生菓子店くらいしかありませんでした。
今までちょっと奮発したお菓子は車に乗って買いに行ってましたが、手軽に歩いて買いに行けるのはありがたいです。
大学時代、商業学でマーケティングの歴史はGeneralとSpecialの繰り返しだと学びました。
有史以前は一対一の物々交換でしたが、貨幣ができたことで商いをしたい人が一堂に集まって市場ができました。それが密集地では個人商店に発展しましたが、人口が希薄な地方では何でも売るよろず屋やカタログ販売が利用されました。
都市ではワンストップで欲しい物が買えるショッピングモールやデパートが増えました。
一方で、人々の嗜好が多様化したことで、ニッチな専門店が成立する需要が生まれました。
現代のAmazonはGeneralとSpecialの融合だと思いますが、人が住まなくなった民家を安く借り、隙間的な商品をそれなり値段で売れるということは、イオン一人勝ちへの対抗馬がささやかに育ってきたのではないかと感じます。