Typical style から逃れたい願望
サルサしか知らなかった頃は、ペアダンスというのは定められたベーシックステップがあるからこそ、知らない者同士が組んでも踊れるのだと思っていました。
サルサダンスはサルサミュージックで踊るので、普通はサルサベーシックから外れたステップで踊りたいという考えは起こりにくいのかもしれませんが…
私はディスコに通っていた時代にジルバを見た経験から、サルサで使うパターンを使ってR&Bやポップスで踊りたいという欲求が収まりませんでした。
サルサダンスは4カウントのうち3つを踏んで1つ休むというベーシックなんですが、これに縛られてるうちは他の音楽で気持ちよくステップを踏むことはできませんでした。
その問題を乗り越えたいと考えて見つけたのが、Swing由来のダンスです。
ジルバもその一つなんですが、サルサのように「3つ踏み、休む」というベーシックではなく、「踏むか、2つに刻んで踏むか」という選択肢を持つのが基本。
上手くなると、必ずしも一定のステップカウントではなく、ハーフカウントで刻む箇所を自由に作れるようになります。
いくつもあるSwing Danceの中から私は、最も自由で洗練された動きと感じた West Coast Swingを選んだわけですが、
実をいうと、あまりに自由さや艶やかさを追った踊り方は好みではありません。
経験年数やレベルの差、ジャンルやスタイルの違いがあってもリード&フォローの噛み合いを感じられて、「曲に乗って踊る」というダンスの原点を踏まえた踊り方。
去年くらいから先鋭的なWCSのスタイルからリンディホップに回帰するような踊り方にしたいという気持ちがさらに強まってきたのは、元々の好みによるところもあるのですが、
米国のローカルなダンスコミュニティーでは、どの主流Swingとも違うオリジナルな踊り方で踊る人々が大勢いることを知ったからでもあります。
ISDC 2018: John & Ariel - Invitational Showcase - DFW Swingout - YouTube