重宝する「6カウントベーシック」
アルゼンチンタンゴのプロダンサーは、よく余興でロックンロールを踊ります。
足技が豊富なアルゼンチンタンゴで鍛えられたダンサーたちなので、余興とはいえステップもバリエーション交えて、とても賑やかに踊ります。
ロックンロールをペアで踊る時は、スウィングダンスに多い6カウントベーシックを基本に踊ります。
2カウントのブロック3つを…
①②, ③&④, ⑤&⑥
サルサを踊る人であれば…
①②, チャチャチャ, チャチャチャ
チャチャチャのベーシックから後ろの2ステップを省いたものと考えることができます。
8カウントの音楽を6カウントベーシックで踊るのは変な感じ!
そう思われる方は少なくないでしょうが…
慣れれば、全く違和感なく踊れるものです。
サルサでは8カウントを、
①②③=行って、⑤⑥⑦=整える
の繰り返しで踊ります。
対して、スウィングの6カウントベーシックは、
①②=後退、戻って
③&④=行って
⑤&⑥=整える
と、踊ります。
最初の2カウントの2歩をロックステップといいますが…
これが余分に付くことで、サルサに比べるととても落ち着きが得られるのです。
一曲を通して6カウントベーシックで踊り続けなきゃいけないという訳でもなく、
2カウントのブロックを好きなように組み合わせられるので、曲の展開によってミュージカリティー豊かに動ける利点もあります。
プロタンゴダンサーのようにスタイリング豊富に踊らなくても、アマチュアレベルのジルバ風に踊るだけでも楽しいものです。
スウィングダンスのシンプルベーシックを一つ覚えるだけで、フロアーにポップスが流れた際に踊ることができるというアドバンテージが持てる。
とても重宝すると思います。