情報を取捨選択する
安住紳一郎とビートたけしが出演する土曜夜の「新・情報7days」。
ほとんど観ない番組ですが、たまたまチャンネルが合ってた時に、自撮りした写真を異性に見えるよう加工するアプリを、たけしが「面白い。」といって紹介していました。
この手のアプリ、私は一切使ったことがないので知りませんでしたが、後で調べてみたらロシア製の「FaceApp」というアプリのことでした。
さらに、元の写真データがロシアにあるクラウドに送られて加工された後、他の目的使用の為にデータベース化されているのでは…?という心配の声があがっているらしいのです。
番組では、こうした負の情報については一言も述べてはいませんでした。
こういうアプリや無料サービスは個人情報の吸い取りが疑われる他、変な闇プログラムを埋め込まれたりしないかという不安もあります。
以前、TikTokを運営する中国企業のことをアメリカ政府が問題提起していましたが、
特に中国やロシアといった、西側諸国に属さない国の情報サービスでは政府自体がデータの不正使用をやっていないかという不安がつきまといます。
これに限らず、情報バラエティー番組では、面白く思える側面だけを捉えて安易にニュースネタにしていることがよくあります。
何年か前に「情報リテラシー」という言葉が流行りましたが、最近はすっかり言われなくなりましたね。
ですが、流行語ではなくなったというだけで、
以前と同様にメディアでもネットでも、目にした情報はそれだけを100%採り込んで善しとせずに、付随する部分、隠された部分も含めて自分で精査し、取捨選択する作業を省くことはできないようです。