ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

本物のトップは派手であり基本にも忠実

一般的に見た印象から受ける評価と、実際に組んで踊ってみた印象は、必ずしも一致するものではありません。

 

飾りの多い派手な踊りをする人は上手い。

地味な踊り方の人はそうでもない。

 

そう考える人は多いでしょう。

 

しかし、何の気も留めなかった地味なダンサーと踊ってみたら、完璧な動きが返ってきて驚かされたという経験が、私には何度もあります。

 

前にも書いた通り、ダンススタイルに対する志向性は人それぞれ。

 

私は飾りや遊びが多いWCSは目指してませんが、そういう派手なWCSは面白くない、とは思っていません。

観るのはもちろん面白いし、自分でやるのも…

 

ごく自然体で、基本の延長線上の動きで出来るのであれば、面白い、楽しいと感じます。

 

派手なWCSを好む人を否定するものでもないし、頂点を目指すのであれば当然、目指すべき道であるとも思います。

 

ただ、ペアダンス本来の意義。

「相手の為に踊る」という目的からしたら、飾ることで

・余計な力み

・姿勢やステップの崩れ

が起こるのであれば、やるべきではないと思うのです。

 

頂点を目指すという意欲が、踊る目的になってしまったら、

ポイントを獲るための手段が、相手を喜ばすという目的を超えてしまったら…

 

基本に忠実に踊るのを善しとするダンサーは、たとえ地味でも相対した相手に喜びを与え、小さくても確かな好影響の種をコミュニティーに撒く人であると思います。