ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

何も得ようとしなければ、より大きな幸が得られる

私がペアダンスを踊る時に大事にしたいのは、確かなフレーム感とコネクション。

 

サルサ、WCS、タンゴ、どれでも同じですが、WCSでは特に相手に送ったエクステンションと同等、同質のものが返ってくると最高です。

 

でも、手練たWCSフォロワーはフレームとコネクションに問題ない相手と見れば、もっと別の “表現の世界” に進もうとするものです。

それは厳密に言うと、今の私が求める目的地ではありません。

 

私のことを知っている韓国WCSのグループリーダー格の女性たちは、私と組むと最初からスタイリングや遊びをどんどん入れてきます。

 

それに合わせて同じステージで踊ることは、自分を高めるチャンスであることは確かです。

普段そんな高次元のWCSを踊る機会なんてないのですから。

 

彼女たちも私のレベルがそこに届いていると思うからこそ、やりたい様に好きな表現を仕掛けてくる。

そういう評価をしてくれてることはとてもありがたいし、決して嫌な気持ちではないのですが…

 

いささかチャレンジの度合が高いので、自分から彼女たちを誘いに行くことはほとんどありません。

いつも向こうから声を掛けられて踊り始める。

 

自分で曲を選べないので、とんでもなく難しい曲に当たった場合は泣きたくなることもあります。

 

なかなか誘いに来ないから、彼女たちの方から誘いに来るのでしょう。

だったら、早いうちに自分が好きな曲で踊れば良いのですが…

彼女たちは曲が始まる頃には既に相手が決まっているんですよね。

 

パートナー、自分、音楽の三位一体。

ジャンルを替え、ペアワークの難易度やコネクション作りに繊細さを要するにつれて、だんだん味わえなくなりました。

 

だからこそ、表現も含まった高い次元でそれが成された時は天にも昇るような高揚感に包まれます。

 

人は贅沢を好むように出来ています。

一旦欲しがると、どんどん欲張りになる。

最初から自分の為に踊るのでなければ、ちょっといいフォローをしてもらったら、あるいは楽しそうに踊ってもらえたら、

 

すごく嬉しくなって、ダンスをやっていて良かったなぁ、とその都度思えるものです。

 

それが期せずして極上のダンスを与えてもらったりしたら、その数分を生涯忘れられなくなるかもしれません。