同じ土俵に立つ
相手の為に踊るのがペアダンスである、と書きました。
相手を喜ばせるには、相手と同じ土俵に立つ必要があります。
相手女性と同等の立場、一人の男と女。
あまりにもレベルが違う相手とはそういう気持ちになれません。
だから、私は世界的なトップダンサーと踊りたいという気持ちがあまり起きない。
「畏怖と克己心」steps:WCS & Salsa in Nagoya ブログ
http://blog.livedoor.jp/mambohompo/archives/42848935.html
私にとってのサルサでも以前は同じでした。
でも、プロとしての自信を得てからは何の問題もなく、踊りたいと思えば声を掛けられるようになりました。
相手がトッププロであろうと、臆せず自分の世界でリードできると思っています。
ところが、WCSに関してはそこまでの自信は持ってません。
WCSのトッププロはスタイリングや遊びへの指向が強い。
私はその方面には気持ちが向かないんです。
あくまでコネクションを通して得られる同調感を味わいたい。
欲しいのはしっかりしたフレーム感と、柔らかくて滑らかなエクステンション。
上手な女性は組んだ相手からそれが感じられると、次のステージに上がりたがるものです。
それこそ、スタイリングや遊び。
つまり表現の世界。
同調感を全く損なわずに表現できるなら問題ないのです。
でも、上手い女性と踊っても遊びに入る為にコネクションが分断されたり、曖昧になって瞬間微妙な気持ちにさせられることがままあるのです。
遊びというのは、相手が予期しないことをアドリブで挟んだり、変則的な動きに置き換えたりすること。
だから、コネクションに突発的な変化が起きるのは仕方ないことなのですが…
私の指向性は、遊びを楽しむよりは「完全無比な同調感」。
完璧に繋がれるなら、それを超えるものはない。
指向性においても同じ土俵で向かい合ってくれるパートナーが好きです。