空間的なリードには伸縮連結棒
私は自分の右手をフォロワーの左肩甲骨に置くクローズドポジションが一番好きです。
これはサルサでもWCSでも同様で、この形が自分の意思を相手に最も伝えやすいと感じるからです。
この形だと、自分のフレームと相手のフレームが合体して、大きな一つの輪に成ったようなイメージを楽に持つことができます。
これで WCSを踊ると、一つの輪が縦に伸びたり縮んだり回ったりと、アメーバ様に形を変えながら移動するイメージ。
これだともう、複雑なターンパターンは必要なし。
二人でステップ移動してるだけで楽しい!
(とにかく私はステップ自体が好きなんです。)
この、伸びたり、縮んだり、回ったりの時に活躍するのが、二人の間に存在する「見えないコネクション」。
コネクションを作るのは、手だけではありません。
例えば、実際に手を触れてなくても、意識して視線を合わせることで二人はつながることが可能です。
そして、二人がしっかりしたフレームの持ち主ならば、二人の縦軸の間には目には見えない “伸び縮みする連結棒” が作られるのです。
steps: WCS & Salsa in Nagoya ブログより
「コネクションは連結棒」
http://blog.livedoor.jp/mambohompo/archives/42289160.html
「二人をつなぐシャフト」
http://blog.livedoor.jp/mambohompo/archives/42289410.html
この「見えないシャフト」は、オープンポジションの時に最も効力を発揮します。
いや、むしろオープンポジションの時こそ、お互いのフレーム感が曖昧になりやすいので、
必ず自分と相手の縦軸(背骨)と横軸(肘)でしっかりとフレームを作り、それぞれの背骨が目に浮かぶくらいにイメージして、間にこの「見えないシャフト」を連結する必要があるのです。
話を最初に戻しますが…
私がクローズドポジションを好む理由は、相手女性がフレームを上手く作れる作れないに関わらず、クローズドポジションであれば二つの縦軸の間に、短くて太いシャフトが簡単に出来上がるからです。
反対にいうと、アルゼンチンタンゴなどであまりに深いアブラッソ(抱擁)で組むと、二人の上体が直接くっ着いてしまい、私がシャフトをイメージする余地が失くなってしまいます。
タンゴに限らず、私がバチャータなど密着度が強いダンスをしたがらないのは、くっ着くこと自体もなんですが…
シャフトを介しての “空間的” なリード&フォローを楽しめない、という理由からのように思えます。