パルスを基にリード&フォロー
Emelineと踊った時の感覚がよほど衝撃的だったらしく、私はその翌日のFacebookに書き込んでいました。
昨夜、Emeline Rochefeuilleというフランスのプロダンサーと踊って気付きました!
彼女は自分の体の中に曲のリズムを宿していると。
ステップではないんです。あくまでボディー!
1ビートごとに刻みたいのか、溜めたいのかが手に取るようにこちらに伝わってくる。
彼女の左肩甲骨と私の右手によるフィジカルコネクションはもちろん、ビジュアルとしてもこちらの目と心に何がしたいかが勝手に飛び込んでくる。
すごくリードしやすい。
…中略昔、リードの始まりは女性が権限を持つというテーマでブログ記事をかきましたが、正しく昨日の彼女は自分の意に沿うリードを私に“させ”ました。
彼女からはボディームーヴメントという、視覚に映るリズミカルな動き以外にも、ボディー深部から目には見えない鼓動のようなパルスが私の心に伝わってきました。
彼女はこのパルスを基に「表現」をするので、私もそれを感じ取れば彼女にスタイリングをさせる為に待てばいいのか、自分も遊びとして参加すべきか、あるいは次のタイミングで自分の段取りに進んでいけば良いのかが判る仕組みです。
パルスとは同期の為の信号のことなんですが、WCS特有の押し引きのコネクション変化を楽しめるのもパルスがあるから。
普通はリードとフォローによって自然発生的に生まれる単純なパルスをやり取りするイメージなんですが…
Emelineの場合は、自分のボディームーヴメントで新たなパルスを発生させるほどアタック感の強いアイソレーションを行えるのです。
この立ち上がり(アタック)感の鋭いアイソレーションは普段からよほどトレーニングを積んでないと無理。
ソーシアル時の多彩なフットワークを見ても、そう。
ペアワーク練習以外に、基礎技術の個人トレーニングをどれだけ厳しくやってきたかが想像できます。