ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

ムーヴメント名人 Emeline Rochefeuille

前々回の記事に書いた Jakub Jakoubek とは今年1月にソウルで開かれたワークショップで会いました。

彼は、ずっと以前から注目していたフランスの女性プロ Emeline Rochefeuille のパートナー。

 

当時、彼女とソーシアルを踊った印象をメモのまま残していたので、記事としてまとめてみます。

 

Emelineはフォローの“合間”に、身体をパーツごとに細かく動かしながらスタイリングを行います。

 

スタイリングやムーヴメントというと、普通はパターン終わりのつなぎとして行うことが多いのですが…

彼女は曲中すべての時間をボディームーヴメントのチャンスと捉えているようで…

 

つまり、大概のフォロワーがアンカーステップタイミングを目安に、ハンドスタイリング/フットワークバリエーション/ボディームーヴメントを挟もうと考えるところを、

彼女はすべてのタイミングで、ボディー全てをパーツごとに使ってリズムを刻むのをスタイリングの基本としているように見えたのです。


そのムーヴメントは時計の秒針のような小刻みな動きなんですが、とても歯切れよくて正確。

リーダーにとっても自分の動きの指針となるので、スタイリングが邪魔にならないどころか、むしろリードしやすいのです。

 

そのスタイリングが終わるタイミングを予測して準備する必要がない。

彼女が刻むリズムの上に自分も乗っていれば、自然にリードのスタートタイミングが訪れるのです。

 

これは驚きでした。

こんなフォロワー初めて。

 

Diego Borgesのパートナー、Jessica Pachecoのようにこちらのリードの隙間にスタイリングや遊びを自然に挟んで、あたかも私との合同作業のように見せてくれるフォロー名人とは全く別のタイプ。

 

Jakub & Emeline のコンタクトプレイ・レッスンに参加して「ダンス中はあれこれ考えるのではなく、曲とパートナーにしっかり向き合って、感じるままに踊る」大切さを学び取りました。

参考:「Creative Play」

https://jinjin.hatenadiary.jp/entry/2019/01/28/165146

 

ソーシアルに遊びを入れるにあたって、最初はやりたいことを予め用意するようにしなければ無理だとしても…

最終型は、頭の中を空っぽにして遊びの世界に埋没するイメージを追い求めて欲しいと思います。