アイソレーションとローリングステップ
Maxime Zzaoui & Emeline Rochefeuille - Invitational Jack&Jill - Budafest 2019 - YouTube
二人とも好きなダンサーなのですが、これは初めて観る動画でした。
Maxime Zzaoui も Emeline Rochefeuille も共に、身体の各パーツそれぞれに意思があるかのように別個に、しかもグリグリ大きく動く軟体性ダンサーの筆頭ですが、ここでは両者の長所が組み合わさることで、他では観られない創造的な表現がいくつもありました。
アイソレーションを得意とするダンサーは、パーツを使って音遊びできるので、表現の幅がグッと広がります。
リーダーであれば、パターンに頼らなくてもいいし、ステップしなくてもパーツで正確なビートを刻むことができるので、止まった状態でどんどん展開していけます。
フォロワーなら、スタイリングやムーヴメントが種類豊富で華やかになります。
しかも、パーツを動かせば自分からビートを発信できるので、自分がしたい方向性を無言でリーダーに伝えられる。
面白いことに、アイソレーションを効かせた踊りを好むダンサーは足裏もまた、分割して使うため、ローリングステップを多用する傾向があります。
パターンで踊らないため、大きく移動するよりあまり動かずに踊りたくて、自然にステップが小刻みになるのでしょう。
私はジャズダンス時代にアイソレーションの他、プリエなどバレエのエクソサイズも毎日トレーニングしていました。
その経験から、足裏や足首の使い方はステップだけでなく、意外なほどダンスパフォーマンス全体に大きな影響を与えることを知りました。
遊びで踊る人が(膝を曲げる)プリエや、(つま先立ちをする)ルルベなど、バレエのトレーニング法までする必要はありませんが、ローリングステップの練習は足裏と足首を適度に鍛えられる良いトレーニングだと思います。