揺らぎのリズム 1
サルサという音楽、ダンスのリズムは独特です。
普通の日本人は小中学校で音楽を習うと思うのですが、
拍子を採る時は均等分するように教わります。
ところが音楽の中には、拍子記号ではしっかり表すとは限らない、揺らぎのリズムもたくさんあるのです。
例えば、シャッフルとか、スウィングと言われるリズム。
俗に“跳ねる”と言われるリズムです。
日本の童謡にも昔から、♪もしもし 亀よ 亀さんよー♪のように跳ねる歌がありますし、
ドラえもんのテーマ曲もしっかり跳ねているので、
本人が認識していなくても昔からしっかり跳ねて歌ってきているものなのです、日本人は。
サルサというのは、この跳ねとは全く別種の揺らぎを持っています。
いわゆるクラーべが鳴るタイミングが、均等カウントの上にないことからも、これは理解できると思います。
にも関わらず、
日本の大半のサルサダンサーは均等カウントでサルサを聴き、踊っているわけです。
この揺らぎを頭で理解し、身体で表現するのは難しいので、グループレッスンでは敢えてそこに踏み入らないのが正解だと、私も思います。
ところが、均等カウントだと、
つい “1,2,3、1,2,3…” とワルツのような3拍子に近付いてしまう人が後を立ちません。
気分的にカウント4を待てないのです。
特にリーダーは…
ところが、4カウントを揺らぎ入りでリズム採りするように教わると、自然に4を溜めたくなる。
それどころか、ベーシックもパターンも実に上手い具合に動けるようになるものなんです。
ダンスというのは、音楽がベースにあって初めて成り立つ…ということがよく解ります。
音楽的に正しく捉えないと、そのダンスらしい動きには到達できない。
うちのサルサクラスは人数が少ないこともあって、今日初めて「サルサらしいリズム採りのコツ」を説明しました。
すると、
これまでダラーっとメリハリの無かった動きと、お互いに的確なタイミングを拾えなかったペアワークが
綺麗に整い、リード&フォローの効いた本物らしいダンスを見せてもらうに至りました。
今日習ったことを忘れずにしばらく実践してもらったら、そのうち意識しなくても良いリズムで動けるようになると思います。
心に鞭打って、自主練してください!