リーダーはビート、フォロワーは基本ステップ
前記事、ビートとリズムの違い。
後で読んでみましたが、文章難解ですね。
簡単に説明するの難しい。。
で、手っ取り早いニュアンスの違いを考えてみました。
日本語の「早い」と「速い」。
タイミング的な「早さ」と、スピードの「速さ」。
この漢字の違いが「ビート」と「リズム」の概念的な相違を表しているような気がします。
ところで、リズムは人によって捉え方がいろいろであるのに対して、ビートは絶対的。
これがおかしなリーダーに当たった初心者フォロワーは音楽に合わせるべきか、リーダーに合わせるべきか困ってしまうようです。
まあ、そんな時は自分の感覚は犠牲にして、リーダーの動きに合わせてあげるのが無難でしょう。
と、ここで…
リーダーにとって、何をどうやっても気持ちよく踊れないフォロワーについて考えてみました。
サルサの場合はカウント足が決まっているので、すぐにでも止めたくなるほど合わない相手に遇うのはごくたまですが…
WCSの場合は基本ステップ、特にアンカーステップの意義を理解していない相手と組むと絶対に気持ちよく踊れません。
サルサでもそうですが、ペアが組んでステップする場合、
(1)基本は等間隔をキープ
(2)ミラーモーションが欲しい時は的確に近づく、離れる
どんなジャンルでも同じだと思いますが、自分のフォロー力に自信が持てない女性はリードを待つ気持ちが勝ってしまい、強くステップできない傾向があります。
中間体重で、足踏みのように推進力のないステップをするフォロワーにはリードが伝わりません。
リードできないからと、力づくで動かすことになったらお互いに気持ちよくありませんよね。
また、サルサでいう「オープンブレイク」。
これ、きちんとバックステップしてくれない女性が案外います。
本来リーダーが前進するべきカウントでバックステップすると、二人の間に強い引きのパワーが起きるので、これに釣られてバックステップが弱くなってしまうのでしょう。
でも、この時リーダーは強い「引き」が欲しいからこそオープンブレイクするのです。
女性もしっかりバックステップしてくれないと、次のカウントで強い前進の力が生まれません。
つまり、ペアによる移動基本(2)の「ミラーモーション」です。
相手が離れる動きの時は、自分も離れる。
近づく時は、近づく。
私の場合、この等間隔キープと、離れる近づくをメリハリ付けてやれない相手が一番困るかなぁ。
WCSの場合だと本当に顕著です。
パターン終わりは、男女とも基本はバックステップなんですが…
良くて上体前のめり、酷い人だと前進ステップしてしまう女性が意外に多いのです。
まあ、初心者の場合はレッスン次第で直る可能性があるからいいのですが…
自分の間違いを認識することなく長年過ごしてきてしまった人と踊るのはお互い、本当に辛い。。
「リーダーは正しいビート。フォロワーは正しい基本ステップ。」
ペアダンスを習う人が最初に覚えるべきポイントはこれだと思います。