ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

サルサベーシックとフォローの注意点

先日、ドライブを兼ねてうちから35キロ離れた安城市サルサパーティーに行ってきました。

 

安城は、私がサルサやWCSを教えてきた西尾市の隣町なので、サルサシーンの状況もよく理解しています。

この辺にはサルサなどのストリートペアダンスをレギュラーで教える教室がない為、パーティーを開くとかなりの確率で「初体験なんです。」という方が来られます。

 

この日も終わりがけに「踊ってあげて。」と依頼され、初めて来たという女性のお相手をしました。

 

それまでにOn1サルサの足の順番は教わったと言いますが、実際に組んでみると、足を前後に動かすに連れて上体も移動しないといけないところを、上体を前後移動させずに腰だけ振ってステップのエネルギーを逃していました。

 

これこそ初心者が最も陥りやすいエラー。

初心者どころか、経験者でも基礎をきちんと教わる機会なく過ごしてきてしまった人の多くが、この類のステップになっているを見掛けます。

 

サルサベーシックの踏み方】

1)サルサはスタイルに関わらず4カウント毎に3歩、きちんとステップを踏んでください。

絶対に2歩目をサボってはいけません。

 

2)そして足を置いた位置に、そちら側の片腰を移動させる意識で前後移動を繰り返す。

この前後移動も絶対にサボり禁止!

 

3)腰は意識して横振りしないこと。

前後移動に合わせて弧を描くような自然な動きがあれば十分です。

 

4)足元が不安だからと下を見るのはダメ。

視線は水平をキープ。

 

基本姿勢や足の上げ方、繋いだ手や肘に込める力の配分等…

言い出したら切りがないのですが、初めて踊る人にはステップの基本を覚えてもらうのが最重要でしょう。

 

その女性には基本姿勢とコネクションの問題は無かったので、後はクロスボディーリード(CBL)とライトターンの動き方だけ覚えてもらいました。

 

【パターンでの注意点】

1)サルサパターンは、基本的に「4カウントで予備動作、残り4カウントで主動作」で成り立っています。

 

ところが、慣れない女性の中には、予備動作が終わらないうちに主動作の移動を始めてしまう傾向がある。

これはサルサでもWCSでも頻繁に見られるフォローエラーの一つです。

CBLもライトターンも必ず、4カウント毎に区切って移動してください。

 

2)基本パターンのフォローは主に、足の踏み換えで行うように出来ています。

CBLの半回転もライトターンの一回転も一本足を軸にして、一気にぐるっと回る必要はありません。

4カウント中の3歩の踏み換えの中で、的確なタイミング、適度なピボット(足裏のねじり)で角度を付けていってください。

くれぐれも「回転」という意識を持ち過ぎない様に!

 

3)2番目の注意事項に関連しますが、フォロワーはCBLでもライトターンでも「真っ直ぐ進む」ことを守ってください。

弧を描くように曲がるのは無し。

 

ライトターンもシングルならば、回るのではなく、「ただ前進して真っ直ぐ帰る時に踏み換えで体の向きを変える」という意識で動いてみてください。

回転するよりずっと楽にフォローできるはずです。

 

以上、3つのポイントを守って動くと、繋いだ手に押し引きのパワーが感じられるようになるので、リード&フォローの手応えがより強くなり、踊りがすごく楽しくなります。

 

幸い、私がお相手した女性はセンスが良く、15分くらいの間にここで説明したことを全てやり遂げることができました。

惜しむらくは、これをパーティー終盤ではなく、最初に教えてあげられれば良かったと残念に思いました。

 

ここでお願いがあります。

私は現在、サルサのレギュラーレッスンは持ってませんが、サルサイベントなどで初心者向けの無料レッスンなどの機会があれば、On1、On2 に関係なく、いくらでも協力しますので声を掛けてください。

もちろん本業であるWCSの方は、特によろしくお願いします。