【滋賀県】長浜 あねがわ温泉
今日は午前中に出発できたので、滋賀県長浜まで足を伸ばして「あねがわ温泉」に入ってきました。
まずは、ちょうど中間点にある道の駅「パレットピアおおの」のレストランでランチ。
ここは午後２時に閉店してしまう、ランチ専門レストラン。
初めて行った時は５分ほど遅れてしまい、売店のサンドイッチやスペインオムレツをイートインしてしのぎました。
せめて２時半ラストオーダーなら、頻繁に行けるのですが…
メニューはスパゲッティーが３種ほど、他に鶏肉か豚肉の塩麹ローストという少なさなんですが、セットで食べ放題の焼き立てパンがどれも本当に美味しく、地野菜のサラダや揖斐のほうじ茶、ハーブウォーターなど産地ならではの濃厚な味が楽しめるのが一番の魅力。
メイン料理はロースト肉しか食べたことありませんが、チキンもポークもとても美味しくて値段以上の満足感でした。
「パレットピアおおの」は物販も充実しています。
自慢の焼き立てパンやお菓子など土産品の他、安い産直野菜も豊富にあるので、いつもおかずの材料をここで調達するつもりで行きます。
ところが、この後に寄った長浜の道の駅「浅井三姉妹の郷」の野菜はおおの以上に安かった！
伊吹山名産、生薬の入浴剤もすごく良い香りの物が安く売ってました。
これ、本当に温まるのでこれからの季節にはお薦めです。
そして「あねがわ温泉」。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。
泉温27度、湧出量は毎分60リットルほど。
ほとんど無色透明、匂いなし、わずかにぬめり有り。
さらに加温、消毒、循環させているので温泉パワーとしては強い方ではありません。
むしろ今回、楽しみだったのは岩盤浴ならぬ、陶板浴。
陶器を砕いて焼き固めた板を敷き詰めた部屋で、20〜30分横たわる温浴療法です。
実際に体験するまでは、希少石や岩塩を使う普通の岩盤浴との違いが解らなかったのですが…
陶板の効果というより、ここの理念が表れた形と捉えるべきなのでしょう。
岩盤浴ほど湿度を上げず、サウナほど熱すぎない。
「汗をかく」為ではなく、「体の芯から温める」為の“無理しない健康法”だったのです。
私は岩盤浴が好きなんですが、はっきり言って毎回、汗びっしょりになる為に初回は30分以上“我慢”しています。
言い換えるなら、この「ストイックさを楽しむ」為に行ってるようなものです。
ところが、ここは客に我慢させないんです。
発汗という目に見える効果を与えるより、純粋に遠赤外線で体を温め、新陳代謝を促すことにこだわっているので、無料で飲めるイオン冷水機を何ヶ所も設置。
館内着や大判タオルの他に、枕に被せるタオルカバーを一人一人に持たせたり、休憩室のリクライニングチェアにも洗濯可能なカバーを掛けたり…
従来のスーパー銭湯や岩盤浴で、少なからず「嫌だな…」と感じていたポイントを改善する試みを至るところで感じ取ることができます。
施設は和風モダンな造りと調度品が、高級旅館のような雰囲気を醸し出します。
さらに全館、照明を抑えているので気分的にとても落ち着く。
小学生未満は入館できないことに加え、来館者が皆、雰囲気を察して無駄口を開かない等、どの浴場も休憩室も本当に静かなのです。
食堂の値段設定は思ったほど高くありませんでした。
むしろ量や味からしたら安いと感じますし、接客も感じ良いものでした。
スーパー銭湯なのに、泊まりで温泉旅行に来たような贅沢な気分を味わえますよ。
注：至れりつくせりの贅沢な施設である反面、幼児の入館を断わること以外に、ひげ剃りが禁止だったり、車椅子の方が入れる家族風呂が無い…等に対して不満が寄せられているようです。
幸い、私はどれにも該当することなく利用できるのですが…
ひげ剃り禁止以外はここ以外でも見掛けない訳ではないし、広く大衆を呼び込まないからこそ作られる、あの雰囲気な訳で…
あまり消費者権利を振りかざして批難するのもどうなの…？と思っています。
