【岐阜県】土岐よりみち温泉
今日行ったのは、以前から興味があった「土岐よりみち温泉」。
土岐市郊外(東海環状自動車道、土岐南多治見ICからすぐ)にある、テラスゲートという複合施設の一つです。
これより前に建設されたプレミアムアウトレットのオープン時ほどブームにはなりませんでしたが、テラスゲートも東海地方のメディアには頻繁に取り上げられていました。
ちょっと高級感のあるイメージでしたが、わざわざ名古屋からここを目的だけに行くほど私は行楽好きではないので、ずっと記憶の隅っこに引っかかるような存在でした。
それが最近の私は、単なる“スーパー銭湯好き”から、異常なほどの“日帰り温泉マニア”に進化。
JAF会員報にここの割引クーポン(温泉と岩盤浴込み1,460円が1,000円ちょうど。)を見つけたので、ついに決心したわけです。
名古屋市内で遅めの昼食を食べてから、中央道ではなく、ゆっくり瀬戸街道を東進。
「道の駅 瀬戸しなの」で高価な陶器や産直品を見て、高速道路は最後の一区間だけ利用しました。
夕方4時半、「土岐よりみち温泉」に到着。
平日なので駐車場は広々と空いています。
入館時に、岩盤浴も…と伝えると、タグの付いたリストバンドの他に館内着を渡されます。
支払いは館内の飲食やサービスも含めて全額を帰りに精算するシステム。
建物は思ったほど大きくはありませんでした。これは土日には、ごった返すほど混雑することでしょう。
そう思うのは、温泉も岩盤浴も立派で魅力たっぷりだから。
Googleマップの口コミの中には、温泉はどうってことない…というのもあったので、正直期待してなかったのですが、これはとんでもないデマ。
泉質は pH9.9、13.64マッヘ/kgのれっきとしたアルカリ性単純弱放射能温泉。
湯温の低い炭酸風呂などはカルキ消毒の臭いがしましたが、露天の掛け流し浴槽に入った途端、お湯の素晴らしさに思わず顔が緩んでしまいました。
ぬるぬると肌にまとわりつく、アルカリ泉特有の柔らかなお湯。
カルキ臭もなく、程よい温度なので、夕暮れに染まる土岐の街を遠くに眺めながらゆっくり浸かっていられます。
高濃度の炭酸風呂以外にも微細気泡によるシルキー風呂や、和漢生薬を蒸した蒸気に浸かる塩サウナなどもあり、大浴場だけでも時間をたっぷり使って楽しめます。
さらに良いのが、岩盤浴。
いくつもの部屋があるのですが、全体的に湿度と温度がよく調整されていて、熱すぎない割に発汗量がすごい。
丸い黒石も角ばった岩塩もケチることなく、ザクザクに入れてあるので身体が気持ちよく埋まって、長時間寝て居られます。
要らぬ照明が目に入らないよう気が配ってあるのも好印象。
3時間おきのロウリュウで使うアロマ水は濃いので気分が晴れるし、3人がかりで元気よく扇いでくれるので、とんでもない量の汗が出ました。
さらに嬉しいのが、ホット&アイスのコーヒー無料サービス。
氷を自分で入れられるので、備え付けのコーヒーだけではなく、ペットボトルのお茶や脱衣所のウォータークーラーの水を冷たくして飲むこともできました。
食事はお値打ちというほどではありませんが、丼物の単品でもサラダが付くし、味噌汁も煮詰まってないので丁寧に作ってあることが判ります。
とかく我慢の時間になりがちな岩盤浴ですが、ここが終始心地よい癒やしの場となったのは、施設と人的サービスの良さのお陰。
通常の料金は少し高いですが、それ以上の価値と満足感を得て帰ってきました。