ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

踊りのセンスとは抑揚の有無

前回も述べましたが、

リード&フォローとは…

フォロワーが何も考えずとも、こう動いた方が人間工学的に、あるいは生理的に心地よいと感じる動作をするようにお互いが持っていく動作変化に他なりません。

 

その意味では、

リズムというのは、単調で平坦なビートで続く方が易しいと考えがちですが…

 

生理的には、単調で抑揚が無いリズムが続くと、すぐに飽きがきてつまらない、気持ちよくない、と感じるのが普通の人の神経です。

 

ペアワークも同じで、

フォロワーが気持ちよく付いていきたいと感じるのは、抑揚が付いて山あり谷ありのアクセントやリズム変化があるリードなのです。

 

抑揚を付けるのに、まず手を付けるべきはステップです。

 

平坦に、各ステップの踏む力とリズムをイーブンに均してしまっては、いつまでもビギナーの域から抜け出られません。

 

パワーの強弱とリズムの強弱。

これらを上手く使いこなすと動きに流れが出て、踊る本人にはもちろん、観ている人にも心地よさが生まれます。

 

いろいろなダンスそれぞれに特徴的な抑揚の付け方があることもあれば、曲によってリズムの抑揚があったり、曲展開による変化に対応する場合もあるでしょう。

 

踊りが上手い人とそうでない人との差は、運動神経の違いと考える人は多いのですが、

実際は、スポーツが得意であるにも関わらず、踊りが苦手という人は少なくありません。

 

ダンスをする上でまず大切なポイントは、動きの中で特徴となる抑揚をいかに早く見つけ、それを体現できるか、というところにあるような気がします。

 

そう考えると…
速いテンポで音楽に追いかけられるようなダンスばかり踊っていると、抑揚の存在に気付くことすらありません。

 

遅いテンポでも焦れずにステップするトレーニングの中で抑揚を付ける意識を養うと、速いテンポでも上手に踊れるようになるものです。