ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

Switching Partner Work

こんなコロナ禍でも、海外のWCS界では国際イベントは行われています。

海外のWCSイベントはサルサに比べると、平時でもスペース広めな会場が使われるので、あちこちで開催されているようです。

 

ベルリンからのJnJ動画に面白いものがありました。


Attila Kobori & Vanessa Bachmann - Switch Jack&Jill - Berlin Swing Revolution 2021 - YouTube

 

ペアを組む際、男性の方が先に右手を上からかざしました。

 

リーダーはフォロワーに対し、左のリード手を下から受ける形で差し出すのが普通。

つまり、彼はフォロワーとしてスタートしたいというアピールをしたわけです。

 

WCSのリード&フォローはジェンダーレス。

男性同士、女性同士はもちろん、男女が逆役割で踊ることも珍しくありません。

 

WCSがもっと素晴らしいのは、リード&フォローを境目なく自然に交替できること。

なぜそんなことが可能なのか?

 

2つの理由があります。

 

1)決まったベーシックステップがない

 

「2カウント単位をどう踏んでもいい」という前提で、パートナー同士が必ずしも左右逆足で対応する義務もありません。

簡単にいうと、曲に合わせて辻褄が合うように過ごせばいいのです。

 

「このカウントではリーダーはこう踏まなくてならない。同時にフォロワーは逆足で踏まなくてならない。」という縛りがありません。

だから、簡単に男女スウィッチが可能なのです。

 

2)押しと引きのコネクションが絶え間なく繰り返される

 

WCSを踊る時に作られるコネクションは、絶えることなく維持するのが基本です。

つまり、引きのリードがあれば、次に来るのは押し。

引きと押しがほぼ同じ割合で交互に行われることが多いので、

 

フォロワー側は、

“引きのタイミングで「リードしたい」意思をコネクションに込めることで、瞬時にリーダーになれる” わけです。

 

といっても、リードはフォローより難しいので、女性が自分のカテゴリーの男性と同等以上にリードするのを見ることは滅多にありませんが…