ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

確率低い当たりくじ

旧ブログ、2012年11月6日付の記事。

まだ West Coast Swing に出会う前。
説明に用いる言葉が甚だサルサ的ですが、言ってることが今とまったく同じなので驚きました。

 

『確率低い当たりクジ』

テンションと聞いて…
単純に、相手から「引っ張られる力」、相手を「引っ張る力」としか認識できないでいると、上達へのチャンスを逃すことになる。

 

相手と組んだ時に男女双方の両腕と肩甲骨で作られるフレーム、これを最大限整った形で「キープしようと努める力」、これも一つのテンションなのである。

実際にペアダンスを踊る際は、引っ張りのテンションよりも「フレーム維持」のテンション(トーン)の方がずっと重要といえる。

 

ところが、これを理解し、正しく実行できる人はほんの一握りでしかない。

なぜできないかというと、まず基本姿勢。

あごを引いて胸を前方に大きく開き、横隔膜をぐっと持ち上げた状態を1曲の間、続けるのは本当に難しい。

インナーマッスルを使ってボディを内側に締めるように意識しつつ、フレーム自体は外側に開くような方向性を持たせる。
しかも、手のフックとフレームは相手を適度に引き寄せるような力も要る。

内と外、まるで禅問答のように相反する力をリード&フォローの間もずっとバランスよくキープしなければならないのだ。

 

男女とも、このフレームをしっかり作れる人は、フレームを知らない人/作れない人を相手に組んだ時でも“フレーム感”を伝播させて「擬似フレーム」を難なく作ってしまう。

 

ソーシアルの場でこういう人に当たると、「メッチャ気持ちいい!」「自分ってこんなに上手かったのっ⁉」となるわけである。

 

当たりの人と遭遇する確率は本当に低い。

同じ場で当たりと居合わせたとしても、何曲も独占するのは対外的に難しい。
だとしたら、自分自身が当たりになるのが得策といえる。

 

いや、もう一つあった!

 

当たりとプライベートでもパートナーになる。

こっちの方が手っとり早いのは確か。