流れパターンから逃れる方法
昨日、Facebook のタイムラインに書いた文章。
On2サルサしていた時から私は
回転技よりも、フレーム同士で押し引きする(オリバー・ピネダがやるような…)リードが好きだったんですが、サルサだとステップ数が3つずつに区切られるので、動きを分断されるし、共有できるフォロワーも限られる。
WCSもタンゴも、ステップとフレームの共有というリード&フォローを好きなだけ押し込められるのが自分に合っているのでしょうね。
そこで、数年ぶりに Oliver Pineda のソーシアル動画を観たのですが、
関連動画として、私が昔アップしたフリーダンス動画がリスト表示されたので、興味を持って観てみました。
驚きました。
2012年の私、めっちゃ回してます。
このままでは「回転技は好きではない」というのが全くの嘘になってしまいます。
ですが…
この動画のタイトルが「Break Commonplace」。
ダンサーは誰でもそうだと思いますが、ついつい「つなぎ癖」というか、流れパターンのような一連の動きを繰り返しがち。
そういう時、私は自分の踊りに辟易としてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうのです。
それに陥らない方法。
・オリジナルを含め、何百というパターンを練習し、自在に使えるようにする
無理です。
特に歳をとると、自分で作った完全オリジナルなワザでさえ、次の週には忘れてしまいます。
・相手やギャラリーを驚かすような遊び、人がやらないようなステップ技を挟んで、流れパターン地獄に入らないように気分をリセットする
これはある程度のミュージカリティーを必要とするし、人によっては何百というパターンを練習するより難しいことかもしれません。
でも、フォロワーにとっては、何百というワザを掛けられるより、ずっと楽しいと感じてくれるはず。
高難度の回転ワザより遊び。
難しさとスピードを求めて、自分の能力では行き着く所まで行った感があったのが、2012年。
志向の変化が起き始め、別の面を伸ばそうと試行錯誤した結果、翌13年に遊びやステップの自由が利く West Coast Swing を見つけたわけです。
ちなみに、タイムラインに書いた文章中の「フレーム同士で押し引きするリードが好き」。
いろんな種類があるのですが、
「Break Commonplace」動画の中だと、3:26辺りでやっているのがその一つです。(画面写真)
WCSは、ああいう tension/compression の入れ替えでリード&フォローすることがとても多いのです。
フレームをきちんと作れる者同士でないと成り立たない踊りといえますが、
ペアダンス共通の基礎技術ともいえる、それさえクリアできれば、パートナーと無限の楽しさを共有できるような気にさせてくれるダンスなのです。