ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

コネクションを通してパートナーと会話する

コネクションとは、2人がつなぐ手のことだけではありません。

 

クローズドポジションではホールドされた背中と右手もコネクションですし、場合によっては手首や肩、腰、頭など身体のあらゆる場所がコネクションとして使われます。(Physical Connection)

 

それだけでなく、手をリリースした後は、2人の指先の間にある空間さえコネクションといえるのです。

 

これを支えるのは、「視線(Visual Connection)」と「心(Mental Connection)」。

「踊る時には、手を取り合ってさえいれば十分。」と考えるのは間違いです。

良いペアダンスを踊るには、後に挙げた2つが必要不可欠。

Physical Connection をサポートする形で、Visual Connection と Mental Connection が揃って初めて、

二人のボディーの間に、目に見えないシャフト(連結棒)が出来上がります。

これらすべてのコネクションを総動員して、はじめて密な会話が可能となります。

 

以前、ワザではなくボディームーヴメントをメインにしたサルサは、パートナーと会話するような楽しさがある、というような内容で書いたことがあります。(「本気モードはボディーの関係」)

 

パートナーと会話するようなダンスを踊りたかったら、頭の中でカウントを唱えたり、次に掛けるワザやスタイリングの構成を考えたりしてはいけません。

 

まず、パートナーと一体化するようなイメージでコネクションを作り、ただただ音楽を聴いて転化したエネルギーをボディー(そして、ステップ)を動かす原動力に使い、コネクションを通してパートナーに伝える。

 

ダンスらしいダンスとは、けっして連続ターンや高速スピンを多用するものではありません。

ダンスの根源は、音楽に乗って「動くこと」。

だから、ターンパターン(ワザ)が無くたって、音楽に合った動きで移動しているだけで十分に素晴らしい、と思わせることができるのです。