足の踏み替えとピボット
今日のプライベートレッスンは、WCSの基礎2回め。
ペアがそれぞれの位置を入れ替えるのに、リーダーの脇をフォロワーが抜けていく動きをパッシング(Passing)といいます。
これ、簡単なようでいて自然な形で完遂するのは意外と難しい。
フォロワーにとって、
通り過ぎた後、リーダーとつながった手にどれだけ引っ張られる力を残しながら角度を変えていくのか。
いわゆるハーフターンの回転の配分をすぐに正解させるビギナー女性は多くありません。
ということで、関連記事を過去ブログから。
steps: WCS & Salsa in Nagoya ブログ
『ピボットという概念』2017/05/08
リード&フォローは簡単にいうと、体重移動と方向転換を組み合わせた情報のやり取りです。
その度合いとして加速度情報を付け足せば、
その動きを何カウントかけてやるのか…とか
向きを変えるだけなのか、回転するのか…というような区別を付けることができます。
体重移動をせずに方向転換をすると、ピボットになります。
例えるなら、タバコの吸い殻をもみ消すような、足をひねる動き。
体重移動を伴う方向転換は、足を踏み替えて向きを変えます。
一歩の時も複数歩の時も、踏み替え足がフロアーから離れている間に角度を変えるのです。
方向転換もターンも、実際にはピボットと踏み替えを組み合わせて行われることが多いです。
だから、両者を明確に区別する意識なしに “なんとなく” 回ってしまう人が多いのですが…
「ピボットと踏み替えは違う」ことを分かって動ける人は、それだけで踊りの質が全体に違ってくるので、上手く見えるし、上達スピードも速くなります。
サルサはテンポが速いし、足数が限定されるので、両者を明確に区別する概念はあまりありません。
一方、WCSはカウントによるステップ足の限定がないので、表現によって両者を使い分ける概念はあるのですが…
実際には、踏み替えをメインにして基本パターンを覚えていくので、いざピボットを強調するスタイリングをしようとしても苦手にする人が多いようです。
動きの中でピボットしようと思っても、それだけを取り出して繰り返し練習した上でないと、なかなか難しいようです。
アルゼンチンタンゴの方向転換は、踏み替えとピボットの区別を明確にした上で練習していくので、シンプルなパターンだけでもあれほどの表現力を発揮できるのですね。
WCSでもアルゼンチンタンゴ同様、前後両方向のオーチョを使えますし、スイブルなどのバリエーションステップを踏む場合も、ピボットをしっかり効かせることが上手く見せるコツとなります。
「ピボット」
練習してみてください。