コンタクトによるムーヴメント
ワークショップあるある。
「初日−最悪〜最終日−絶好調」
今、Jakub Jakoubek & Emeline Rochefeuilleによるワークショップ参加の為に、韓国ソウルに来ています。
普段、ソーシアルが全く無い環境に暮らす。
さらに最近では、ペア練習すらできない状況。
当然、会場入りした当日は気持ちよく踊る感覚が戻りません。
しかし、ワークショップを受けるうちに自ずと規律を守って動くことを思い出すので、上手な女性が気の利いた遊びを入れてきても、これに応える余裕が生まれてます。
さらに最近は韓国ダンサーのレベルが上がったことで、ワークショップの内容も単なるパターンではなく、創造性のある動きを身に着けるための練習ドリルが多くなってきました。
今回はリーダー/フォロワーの役割から離れた、協調性を必要とする50/50のコンタクトムーヴメントをたっぷりやりました。
こういうコンタクトによるWCSの遊びはズークから派生したのでしょうが、、
不思議なことに、私はこれを練習すると、カウントにはめ込まないと踊れない、という「パターン至上主義」リードから逃れることができるのです。
前回は昨年9月の Diego & Jessica のワークショップが正にこれでした。
(参考:「鏡を通して」https://jinjin.hatenadiary.jp/entry/2018/09/16/221254)
共通するのは、カウントによるステップは一先ず置いといて、曲のビートや展開に合わせて身体全体やパーツを動かすことを覚える。
これを身に着けると、ステップする時もカウントではなく、音に合わせて動こうとする意識が働くからだと思います。
さて、すべてのクラスを終えて迎えた、今日のソーシアル。
最初に誘われたのは、何ともカウントを取りづらい難しいイントロが流れる中でした。
以前なら動き出すタイミングや、ステップする物差しとなるビートを拾えなくて困ってしまうような曲。
ところが、今日は「音の流れに乗って、ただ動くだけでいいんだ」という心の拠り所がある。
戸惑う素振りを見せることなく、ごく普通にリードできました。
カウントではなく、「音の流れに乗って動く」と…
6カウントのパターンを8カウントや10カウントに延ばしたり、コーラスの頭や最後に合わせたドラマティックな動きを、構えることなく、ごく自然にこなせるようになります。
ミュージカリティー豊かなダンス。
誰でも憧れるでしょうが、こういう踊りというのは、頭で考えてするようでは、本当のミュージカリティーとは言えません。
理屈ではなく、本能で踊ることを覚えないとミュージカリティーの切れ端すら掴むことはできない、と解りました。