リードよりフォロワーのステップが先
ペアダンスはパートナー同士、お互いが相手を尊重し合い、共同作業する感覚でリード&フォローをすると上手くいくといいました。
受動態、相手本位…
言葉を聞いて「なるほど。」とは思っても、果たしてどれだけのリーダーがそれを深く理解し、実践しているかは疑わしい。
リーダーもそうですが、フォロワーもただ男性のリード通り動けばいい…と考えて、100%受けの姿勢で臨む人が少なくありません。
私が強調したいのは、女性の方からも「私はこう踊りたい。」というような主張を胸に抱いてフロアーに立ってもらいたいということ。
誤解して欲しくないのは、スタイリングし放題、自分本位に動けと言っているわけではありません。
あくまで共同作業として50/50意識を持って、リードに参画するようなフォローをして欲しいのです。
そのためにまず心掛けることは、できる限り正しい基礎技術を身に着ける。
癖のないクリーンな動きをするフォロワーを前にすると、大抵のリーダーはとても謙虚になれます。
最大限の「聴く耳」を持てるのです。
反対に強い癖があったり、「私を見て!」とばかりに自己満足に走るフォロワーが相手だと、力づくで自分のペースに引き戻したくなる。
そこでフォロワーは、まず余計な力を抜いてリラックス。
その上で、基本通りのしっかりした足取りでステップすること。
待ちの意識が強いフォロワーは、どちらの足に体重が載っているか判らないようなステップをしがちです。
タイミング的に遅かったり、移動する意識が無かったり…
これではいくら上手なリーダーでも踊らせることができません。
リードというのは、フォロワーのステップを元に力学的エネルギーを加えて新たな動きを作り出すもの。
フォロワーはリーダーの意を受け取って、リードの仕掛けが効き始めるより先にステップ動作に入ります。
ステップタイミングはフォロワーの方が遅い、というのは必ずしも正しくないことを頭に入れてください。