ペアリング距離感と内輪感は比例する
前記事のようなテーマだと、読んでなるほど…と思っても、いいね!を付けづらいのは確か。男性にしても、女性にしても。
誘いを断る、嫌々ながら誘いを受ける。
そういうことに対して、男女とも「そこはホンネとタテマエ。大人の事情を察して…」と、避けて通りたい気持ちが働くものです。
ところが、気が置けない間柄、内輪だとこういう神経質にならざるを得ない話題でもホンネで喋ることができる。
ブログを読んだ知人からもらったコメントに「確かに!」と感じる部分があったので、前々から考えていたことをまとめてみることにしました。
内輪という言葉がありますが、
ダンスならダンスをする人の集まりというlocal sociality の前提があるので、知っている人の方が踊りやすい、そこで固まる性質が本質的にあると思います。
輪に入るんなら入れてあげる的な
笑〕
それは空気として各々のイベントで持つもの つまり、雰囲気というやつ
あのイベントは身内だけで踊ってる 本人達に聞くとそんなことないと否定するが、大きいんですね
この フンイキ というやつ
アウェイ感がないサークル パーティが初心者への対応って関連性あるような気がします。
結局、根底にあるのは「内輪感」なんです。
断ることができる女性というのは、技量に長けた内輪を持っていて踊りを楽しめなくなる心配がないから強気になれる。
そして断る対象は、その女性の内輪から遠く離れた位置にいる存在であることが多い。
私が On1サルサ、On2サルサ、WCS、タンゴ…とやってきて感じるのは、ペア間の距離感が近いダンスのコミュニティーほどグループが形成されやすく、「内輪感」が強くなること。
(WCSは付いたり離れたり距離感が一定しない上、人によりダンススタイルが大きく異なるので、一旦このテーマから外しますが…)
On1がオープンポジションで組むことが多いのに対して、On2ではクローズドが多い。
CBLの時などは顕著ですが、リーダーは女性の背中に右手を置いてリードする時間が増えます。
そんなOn2を始めてから気付いたのは、各都市ごとにOn2を踊るグループが形成されていること。
同じ先生に習っているという繋がりだけでなく、古手のダンサー同士で繋がるという側面もあります。
キャリアの浅いダンサーが輪の中に入るには、人見知りしない性格を持っているか、勇気を振り絞るか、実力を着けるしかありません。
私はグループで動くタイプではないのですが、そのフロアーがお互いにアウェー仲間である親しい人がいれば、結局近い場所に座ることになるので、他の人やホームのメンバーから見れば「内輪で踊ってる」となることでしょう。
実際、ペアリングの距離感が近いダンスほど、よく知っている間柄の方が踊りやすいのは確かです。
人との距離感による好意、嫌悪という面でもそうだし、リードの通じやすさという面でも。
だから、よく知っている男女が近くに陣取るし、そこから有機的に繋がって、よく知っている男女たちがグループを形成する。
よく知っている、つまりキャリアが長いメンバー同士は集まる習性があって当然なんです。
が、それに属さない人から見ると、それは Snobなグループと映ることが多い。
本人たちが意識してそうしているわけではなくてもそう見えてしまう。
実際にキャリアが長くて平均技量を上回る人が多いから仕方ないんです。
これがアルゼンチンタンゴだと、さらに顕著です。
タンゴのパーティー、ミロンガでは数曲を続けて同じ相手と踊ります。
非常に接近して組み合うタンゴでは、下手な相手、生理的に嫌な相手と何曲も踊り続けるのは苦行に近いので、カップルで訪れた仲でなくても、いつも踊る人同士が自然と固まるのも理解できます。
私は知らない女性に満足してもらえるほどのリード力が無いので、ミロンガに行くことは当分ありませんが…
毎週レッスンを受けてもフリーダンスまで半年掛かったサルサのことを考えると、一生ミロンガ無しで終わるかもしれません。
それくらいタンゴレッスンに行けてません。
タンゴ初心者は、シャドウ練習しても相手から返ってくる感覚が養えないのが辛い。。