ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

普通免許で自動二輪は乗れる

私が初めて海外に出たのは大学4年の夏休み。

1ヶ月半かけてアメリカをぐるっと一周したのですが、日本をしばらく離れたことで自分が日本人であるというアイデンティティーが持てたと同時に、日本や日本人の良いところ、悪いところをはっきり知ることができました。

 

一つの環境の中で同じ生活を続けるだけだと、その環境や自分自身の特性が分かりにくい、というより、特性に目を向けることすら無かったかもしれません。

 

これと同じで、一つのダンスを長くやっているからといって、それがどういうダンスであるか、何をどうしたら上手くなるのか…という理解がどんどん深まるとは限りません。

右肩上がりに上昇カーブを描いてきた人でも、いつかは技術も知識もピークを迎える時が来ます。

 

向上心の強さと上達という結果が比例しなくなった時、

基礎技術や理論に共通項を持つ別のダンスをやってみると、元のダンスの特性がよりはっきり見えてくる場合があります。

先生に教わった通りの練習をなんとなく続けるより、自身が自覚した特徴的なポイントを押さえて練習した方が効果は上がるはずです。

 

特に元のダンスより高いハードル部分があるものだと、レッスン内容やメソッドがより詳しくなったり、具体的で解りやすかったりするものです。

 

私の場合、On1サルサ→On2サルサ→WCS→アルゼンチンタンゴと移ってきましたが、レッスン内容は後になるほど細かく、求められるものもより観念的で厳しくなっていきました。

 

基本姿勢もステップも、こだわるポイントが順を追って細かくなってきたので、サルサもWCSも今は全く練習していないのに、力は衰えるどころか、むしろ上手くなっているという自覚があります。