費用対効果
電池を買うより、その電池が入った懐中電灯を買う方が安い。
おかしな時代です。
100均ショップがなせる技でしょう。
昔では考えられなかった。
1980〜90年代。
社会はもちろん、個人の生活にもコンピューターが入り込み、オンラインでつながり、デジタル処理され、データが蓄積される。
こうなってから、世の中はグローバル化とスピードアップ、コストダウンが進み、物やサービスの代価が驚くほど安くなりました。
バブル崩壊による日本経済の沈下も、オンライン化や規制緩和による社会や経済の大変革によって、うまい具合に拭い隠されたように感じます。
同じ日本人でも…
成長するのが大前提だったアナログ時代と、
バブル崩壊やリーマンショックなどを経験したデジタル変革期以降とでは、
その心根は大きく違うように思います。
同じように今、この感染拡大によって起こった社会の変化は、たとえ終息したとしても、その後の私たちの生活や価値観を大きく変えてしまうような気がします。
例えば、リニア新幹線。
工事が進む、東京・名古屋間は完成させたとしても、大阪までの延長は工事費がその需要に見合うものなのか、きっと議論になるはずです。
テレワークが標準となった近未来社会は、
遠く離れた者同士が、わざわざ顔を突き合わせて会う必要を作るだろうか。
その頃のビジネスにおいて、人と人との生身の付き合いはまだ強く求められているのでしょうか。
ものを云うのは、情より数字。
モニター越しの面談すら省かれる傾向にあるかも。
一方、旅行は「非日常」を求める人がするもの。
「のぞみ」レベルの所要時間に不満を抱く人が、東京・大阪間を旅行するだろうか…とも思います。
東京オリンピックが結局、日本の対ウイルス初動の足かせになったことも考えると…
逆バイアス意識も手伝って、箱物に予算を注ぎ込む政策に抵抗感を持つ人はきっと増えるでしょう。
代わりに国民一人一人の生活の質を上げる為に遣われる世の中になっていなければ、マジに日本はアウトだと思います。
っていうか、遷都論再燃で箱物予算組んでるかも…