田舎に住みたい
母親の面倒をみる必要があるので、旅行といえるほどの遠方へはなかなか行けませんが、近県へのドライブはしょっちゅうしています。
車を走らせていて感じるのは、今はよほどの山奥に行かない限り、大型モールや各種量販チェーン、外食チェーンが進出していること。
主要な国道、県道にはある程度コンビニもある。
大都市の中心部にあるようなデパートや華やかな商業施設を望まない限り、地方の市や町でも生活に必要な物やサービスは大都市と同じように手に入る時代だなと。
もちろん車などの移動手段が必要であることは確かですが、これは大都市に住んでいても自分で運転できなければ同じこと。
公共交通機関の本数の違いはあれど、ある程度の人口を持つ市や町に住めば買い物に困ることは無さそうに思えます。
こういう感覚を持つのは、私が生活物資以外を欲しがらない年代になったからでしょう。
さらに、大好きなペアダンスも踊れないなら仕方ないと思えるほど執着しなくなったこと。
既に誰かに教わるという必要もなく、踊りたければパートナーは一人だけど近くにいるという幸運を得たからかもしれません。
それにしても、最近の地方都市における外食トレンドの浸潤ぶりには驚かされます。
田園が広がる中に、ハイレベルなカフェやパティスリーがポツンと建っている風景は全く珍しくなくなりました。
田舎にあるイタリアンやフレンチがランチから結構な値段なのに混んでいるので、なかなか食べに行けないというのは今や普通です。
むしろ土地に余裕があり、新鮮で安い食材が手に入る田舎の方が出店しやすい。
単価を上げてわざわざでも行きたくなる店を作る方が、競合店同士で疲弊し合うより得策かもしれません。
高級店に限らなくても、大衆店が意外なほど美味しい料理をリーズナブルに提供するのでリピーターになってしまったという例は、私に限ってだけでもいくつも挙げられます。
やはり地代、食材、人件費の安さで都市部の店よりアドバンテージが大きいのでしょう。
温泉と食べ歩きが趣味の私の見果てぬ夢は、地方都市にある日帰り温泉の近所に住んでのんびり余生を過ごすこと。