真摯さと緊張感
まこも先生が、私と踊る時になぜステップを重くしたか…
他の生徒さんがまったくおぼつかない足取りであっても、先生はそれに合わせてあげてるのに、なぜ…?
先生は、私がダンスに真摯に取り組んでいることを知っていて、辛いダンスを強いてもレッスンを辞めることはないだろうと踏んでの試練だったと思います。
イベントの時間以外も、駅やホテルの送り迎えや食事の時間に一緒に過ごして、私の人となりを知っている先生なら、
重くて自由が効かないダンスが、私にとってどれほど辛い仕打ちか、十分に分かっているはずです。
辛いからこそ、絶対に自分で打開する策を探るだろうと。
月例のイベントが年数回になり、ついには終了したことにより、まこも先生に会うのは東京など他都市でのイベントに居合わせた時くらいになってしまいましたが、その頃には私のステップも確立されて、自分から「踊りませんか?」と言えるほどになっていました。
さて、反対に、
私の真摯さを知っている女性の中には、私と踊る時に緊張する人も少なくないようです。
生徒さん、元生徒さんはもちろん、大阪や韓国の女性からも度々「緊張する…」という独り言を耳にします。
それも、どちらかというととても上手い部類に入る女性から。
(ちなみに東京の女性は、そういうこと口に出しません。)
怖いもの見たさ…?
お化け屋敷か!
っていうか…
私に習った女性にとっては、自分の今の力を推し計るものさし。
知らない女性にとっては、単純に好奇心や興味。
人に踊ってみたら…と薦められたものの、寡黙であまり踊らない私が、どんなリードをするのかミステリーなのかもしれません。
緊張は良い結果を生みませんね。
今の私にとってサルサはシンプルだし、十分に慣れているので、緊張はしませんが…
まだ発展途上のWCSは、心理状態が大きく左右します。
レベルが高いフォロワーが多い韓国に行くと、
組んだ時に、えも言われぬビミョーな空気が流れることがあるんですが…
そんな時は大抵、良いダンスにはなりません。
そのビミョーな空気の原因。
神経質な私が要らぬ気を回して、何でもないものを増幅させてしまうんでしょうね。
そういうのを気にしなさそうな、おおらかそうな感じの女性と踊るとイマイチなダンスになることは滅多になく、お互いの力を発揮した中での納得いく楽しさが得られます。
そういうのもあって、
WCSはもちろん、サルサであっても
私は親しい人、頻繁に踊ってきた人以外とはあまり踊れないのです。
緊張するのが嫌なので…