ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

目的地が違うのかな?

キゾンバ、実際に体験してみて判ったこと。

 

予想した通り、キゾンバとアルゼンチンタンゴでは、リード&フォローでやり取りする情報量の多さで、タンゴの方が難しいように思われます。

 

かといって、アルゼンチンタンゴの要領でそのままキゾンバを踊ると、フォロワーを惑わせることになりそうです。


互換性と相違性 - ダンスインストラクターじんじんの日記

 

基本姿勢も重心の在り処も違うし、

何より、足裏でフロアーを踏みしめた後、足に返ってくる “跳ね返り” の処理の仕方が全然違います。

 

タンゴでは跳ね返りを素直に推進力として使うのに対して、キゾンバでは「足裏〜膝〜お尻」と順々に連鎖させていき、お尻の縦ロールに利用するといいます。

これがキゾンバの動きに表れる「土着性」につながるのでしょう。

 

ところが、

この “ステップ時に得られる「床からの跳ね返り」をボディー内に還元させる” という特徴があるが故に、リーダーさえも骨盤の上に背骨を安定させにくい。

これが、キゾンバを踊る時にボディーフレームが曖昧になりやすい一番の理由かもしれません。

 

さらには、タンゴより腕の位置が低いことも関係しているのでしょう。

腕を左右に張らないので、横方向フレームの可否もあまり明確になりません。

 

これはペアワーク時、フィジカル的な「一体感の少なさ」というか、「噛み合いの薄さ」として映ってしまいます。

 

反面、タンゴほど厳格にボディーを使ったリードを要求されないので、ビギナーリーダーでも取っ付きやすいのは確か。

 

ちょっとかじっただけなので、よく解りませんが…

もしかしたら、タンゴとキゾンバでは

リーダーとフォロワーが、一体感や同調性を創り上げる為の “フィールド” が別物なのかもしれないなと感じました。