それは辛く厳しい
2009年10月。
既に、「ダンスステップには加重移動が欠かせない」という、今と同じ考えに沿ってトレーニングを続けていた私。
MIXIの日記によると、
大阪、セルブロックという店で、韓国からのゲストダンサーを交えてのパーティだった。
ベッコという背の高い男性のペアワークレッスンに参加したのだが、私がいつも主張する加重移動と、それによるターンリードとの関連性を細かに説明していた。
パーティー、レッスン込みの料金だったにも関わらず、参加者は女性4名、男性3名という少なさでした。
内容はとても有益なものでしたが、私でも当時はその場で理解し切れないほど高度な理論で、レッスン後に大阪でも上手な部類に入る一人の女性とお互い何度も首を傾げながら練習したのを憶えています。
「韓国ではこんなに高度な理論に基づいて練習しているのか⁉」
この驚きによって、私の韓国詣では更に盛んになっていきました。
サルサでもスウィングでも、日本人愛好者の多くは韓国人ダンサーのレベルの高さを褒めるのですが、それは素質とか国民性の違いより、トレーニングの質の違いによるところが大きいと、私は思います。
私が名古屋に呼んで、スピンをテーマにワークショップを依頼した韓国人プロが私に言いました。
「うちのチームの女子は皆、泣きながらこのトレーニングをしている。」
基礎トレーニングは地味で面白くないどころか、極めようと思ったら「涙をこぼすほど辛いもの」なのです。