足技にトライ
久しぶりに Swingの話をします。
日本でWCSを踊る人は本当に少ないのですが、その少ない人たちのダンスバックグラウンドも同系統のリンディホップから移ってきたという人の比率は小さいのが特徴です。
WCSの歴史が長い海外では、元はリンディを踊っていた人の中から、より繊細さと自由さを持つWCSに移った、という例が多いように思います。
ですから WCSとリンディ、どちらをメインにするかは別にして、どちらも踊れる人はとても多いし、片方を踊るにしても別のダンススタイルが垣間見えるような踊り方を見ることはよくあります。
例えば、Kick & Ball change や Swivel は足さばきとしては親戚同士のような動きですが、リンディではよく使われるのに対して、コンテンポラリーWCSではあまり使われません。
これらをよく使うのは、リンディも踊れるキャリアの長いダンサーが多いように思います。
リンディの下地の上にWCSを作っていないダンサーだと、Kick & Ball change や Swivel を自然に挟む発想がしにくいのです。
意識して挟む努力をするか、振り付けとして憶えないと出てこない。
私は年齢が高いこともあって、近年のContact Improvisation の影響を受けたWCSより、リンディの息が掛かった、ちょっと古臭いWCSの方が好きなんです。
夏前にリンディからWCSが枝分かれし始めたばかりの黎明期の踊り方を研究したい、というようなことを書きました。
が、実際のレッスンではコロナ中断明けに加えて、初めて習う人も入ってきたため、典型的なWCS基礎しかやれませんでした。
今週のレッスンでは、ようやく基礎の反復から抜け出して、踊りの中にアクセントや表情を付ける練習もできるようになりました。
以前の私だと、基本的パターン習得の後には応用パターンに進んでいました。
でも、今回はパターンの持ち数を増やすのではなく、足技習得に挑みたいと考えています。
基本的なパターンの並び替えでしか踊れないのでは面白くありません。
といって、複雑なパターンを習ってもすぐに忘れてしまいます。
でも、シンプルなパターンとパターンの間にちょっとした足技を入れられるようになるだけで、全体の印象は大きく変わります。
12月からは、ルーティンの中にリード&フォローとして成立させられる足技を挟む練習をやっていく予定です。