初級者は違いを見、上級者は到達点を見る
リンディーとブルースが遠く感じる原因は、私自身が、リンディーとWCSをとても近く感じているせいかもしれません。
リンディーのバウンスが何に起因するのか知りませんが、ブルースのとはちょっと違うような気がしました。
ブルースがアップダウンで伝えたいのは、スローな曲で失いがちなビートをしっかり保つ為なんじゃないかと思うんだけど、、
サルサやWCSでアップダウンしちゃダメ!って言われてきた人間から観ると、リンディーのアップダウンはビート保持の為というより、むしろ楽しむ要素の一つとして、好きでアップダウンしているように観えるのです。
だから、そこに楽しむ要素を見出さないホッパーは、膝の屈伸を入れても頭の上下動には繋がらない踊り方をしています。
Lisa & Fabien という、スロー曲を好んで踊るプロの演技を観たことがありますが、プロだからどんなに遅い曲でももちろんビートは失わない。
だから、動きの質はWCSと瓜二つです。
どんなダンスジャンルでも入門者は、ダンスごとの典型的な動きから入る為に「〇〇と違って、こう動くんだ」というような、他との違いに目を向けた捉え方をしますが...
元をたどれば同じ幹から枝分かれしたダンスの場合だと、どのジャンルのダンスでも上級者になればなるほど典型的な違いより、ダンスとしての到達点の方に目を向ける為に、より滑らかで繊細な動きを好み、動き方や踊り方が似てくるのだと思います。