DFW Swingout
以前、Chicago Steppin'という、ブラックコミュニティーで踊られているペアダンスを紹介したことがあります。
ゆったりとした曲調のR&Bに合わせて、合気道のように間合いを取りながら動き出しを作るリードが独特で、決まったパターンを踊るのが好きな日本人には難しいだろうなと思った記憶があります。
むしろ一人ずつ並んで踊るラインダンスの方が、振付通りに動けるので日本人向けかもしれませんが、ブラザーっぽいノリを表現するのは別の難しさがあるでしょうね。
そういうのを得意とする人は既にヒップホップダンスをやっていて、他のジャンルには興味ないでしょう。
さて、アメリカには数限りない種類のペアダンスがあるので、ブラックコミュニティーで踊られるペアダンスはHand DancingやChicago Steppin'以外にもあるだろうな…と考えていましたが、やはりありました。
ISDC 2018: John & Ariel - Invitational Showcase - DFW Swingout - YouTube
私も詳しいことは分かりませんが、ネット検索した限りではアメリカ南部を中心に踊られるSwing Danceの一種のようです。
曲は今風のR&B、動きとしてはリンディホップのような上下動はなく、一瞬WCSか?と見間違えるほどなんですが、フォロワーが前方へ動き出すキッカケ作りの部分を見ると、ロックステップのように左足が下がった所から直接前進する(Rock&Go)ことも多く、WCSのアンカーステップように動線の最後尾で留まろうという意識はありません。
かといって、ハッスルほど慌ただしい方向転換で急速前進することもない。
スタート前の後退ステップ時に腰を捻ったり、横移動を挟むこともあるので、スタートの質としてはWCSよりはリンディに似ているように思います。
リンディホッパーがWCSのようにゆったりエレガントに踊りたいと思ったら、DFW Swingout を参考にしたら良いのでは…と思います。