ダンスインストラクターじんじんの日記

Salsa, West Coast Swing のインストラクターじんじんが思いのままをつづるブログ

女性の肘は常に脇方向に引け

基本姿勢を作る上でまず心掛けるのは、胴体を真っ直ぐに保つこと。

その時、常に肩を低く、後方に置いておかなければなりません。

男性も女性も「骨盤の上に軸を真っ直ぐ載せ、それより後ろに肩甲骨を置いておく」のは基本中の基本なんですが、たとえ強い引きに遭っても肩が前に抜けないようにするには、下の点に気を付けてください。

・ひじの関節を伸ばしきらずに、いつも角度を残しておく

また、女性は肩、ひじ、指の力が入り過ぎて固まっていると柔らかな伸縮ができません。

 「弾力と重みを感じるコネクション」に書いたように、腕全体の重みで下支えするようなイメージでコネクションをキープしてください。
フックの掛かりに、それまでとは違って粘りと安定感を感じるはず。

良いコネクション作りが、良いペアダンスの第一歩であることを忘れないでください。

2016/07/29 「伸縮性を作るには」より抜粋

 

本当に上手い女性というのはステップの溜めもさることながら、コネクションを作る右手に腕全体の重みを実に上手く載せてくるのです。

つまり、水平方向の引っ張りと、下方への重量の組み合わせでテンションを作る。

これはWCSに限らず、サルサの女性プロでも同様な気がします。

一体感を損なわずにミスなく踊り切るには、コネクションを密にする必要があるのですが…
これは力を入れてガッチリ離れないようにするのではなく、重みを載せることで、粘りのある伸縮力で離れないようにするという考え方をすべきでしょう。

弾力と重みを感じるコネクション。

どうやれば作れるか、いろいろ試す価値がありそうです。 

2016/04/16「弾力と重みを感じるコネクション」より抜粋

 

昨日、WCS女性プロ Patty Vo のレッスンに参加したのですが、女性に対する注意点として「常に肘を自分の脇方向に引いておけ」と強調していました。

 

ペアの動きの中でコネクションの状態も常に変化していくのですが、女性は右手を引かれたとしても “肘を伸ばさずに畳んでおくように” というアドバイスでした。

 

肘が伸びると、たとえ本人はテンションを掛けていると自覚していても、下方への押さえが無くなる為にコネクションキープとしては失敗です。

 

手で作るコネクションとは「水平方向への押し引き」と「上下方向への押さえ」で成り立つもの。

 

女性はリードに応えて動こうとするあまり、自分の基本姿勢をキープする務めを忘れてしまってはいけません。

 

私が思うに…

ペアダンスとは、男女双方が自分自身に充てがわれた務めを果たすのが90%。

リード&フォローには残りの10%程度しか力を使わない。

 

いくら上手くなっても、踊りそのもので疲れるより、自制の為の疲れの方がずっと大きいかもしれません。