良いウォーキングのやり方
私が「マインドフルネス」について最初に知ったのは、ストレス解消に有効な方法論の一つであるということ。
簡単に説明すると、
「今現在、自分がしている動作、感じること、起こった事象などを究極的に客観視、吟味、観察して、ありのままを受け入れる」瞑想法。
前記事に関連語として、「ボディースキャニング」や「ウォーキングメディテーション」を挙げましたが、これらも心を落ち着かせて対象に集中し、観察するのは変わりありません。
「ウォーキングメディテーション」は心肺運動としてのウォーキングに、瞑想を組み合わせたものなんですが…
このやり方がそのまま、ダンストレーニングとしてのウォーキングのコツに当てはまるのが面白いと思いました。
ウォーキングは、歩きながら何かを考えるのはだめ。
「この瞬間、瞬間にどの骨、どの筋肉が働いているかをイメージし、足が地面に着く瞬間もその部位に神経を集中し、着地の感触を味わい、足裏全体で自身の体重を感じ、地面をグリップする」ようにして歩くのです。
私がウォーキングメディテーションというものを知ったのは2日ほど前ですが、ダンスステップを練習する前段階としてウォーキングをする時は、ずっとこの方法を実践してきました。
床を捉える一歩一歩のタイミングと位置に神経を研ぎ澄ませ、床を舐めるように足裏を置き、蹴り進みます。
リズムを外したり、グラグラすることはありません。
当然、生徒さんにも気を付けるべきポイントを説明して歩いてもらうのですが…
正しく、かつ安定感を感じさせるステップをする人はなかなかいないのが現実です。
私は前々からこれを何とかしたいと考えて、レッスン前のウォーキング練習は欠かさずに続けてきたのですが…
マインドフルネスを知ったことで、なぜ正しいウォーキングができないか、なぜ雑然とした足の運びしかできないかが解ったような気がしました。
次回は、その原因について述べることにします。