ピアノ奏法に見るダンスステップのコツ
ペアダンスを上手く踊るコツ。
私は今まで殺陣、二足歩行ロボット、重量挙げ、乗馬…などから、ダンスに通ずるポイントを取り上げてきました。
今回も、何気なく観たピアノの弾き方を教える動画の中に、ダンスと共通する重要な要素をいくつも見付けることができたので紹介します。
まず、鍵盤をたたく指の使い方。
私はいつもベタ足で踏むな!と注意します。ベタ足のステップは、指を真っ直ぐにしたまま単純に鍵盤を押さえるだけで出す音と同じなのです。
表現力豊かに、そこの空気を一変させてしまうようなエネルギーと繊細さを併せ持った動きが欲しかったら、ベタ足ではなく
爪先とかかとを区別して使う「ローリングステップ」による推進力が必須なのです。
次の動画、
これはローリングステップに通じると同時に、
私がウォーキング練習でいつも取り上げる、「足を運ぶ動作」と「体重を載せる動作」を区別し、それぞれのタイミングを自由に操る練習の意義ととても似ています。
床に足を置くタイミングと体重を載せるタイミングは同じではありません。
二つは全く別ものとして考えるべき!
これを一つとして、ただの「ステップタイミング」と大まかに捉えたら、表現もへったくれもありません。
「触ってから弾く」は、加重する前段階として、運足という動作を別枠で考えろ、という教えと同じだと考えてください。
何も考えず、ただステップするのではなく、加重、抜重それぞれに独立した意義を見出すようにステップできたら、
・リード&フォローの通りが良くなる
・表現力が格段に上がる
正に良いことづくめなのです。